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ホームアーカイヴス>HR/HM人名録サ行

サイモン・フィリップス

有名なセッション・ドラマー。JUDAS PRIESTや、M.S.G.のアルバムに参加したことで、HR/HMファンにもよく知られている。TOTOのマイク・ポーカロ亡き後、その後任の重責も担っている。


サシャ・ピート

HEAVENS GATEのギタリストとしてシーンに登場。自身も優れたミュージシャンであったが、ANGRAのプロデュースを手がけたことがきっかけで、むしろプロデューサーとして有名になる。後にRHAPSODYやKAMELOTも手がけたことで、シンフォニックなメタル・サウンドをクリエイトするプロデューサーとして確固たる地位を築く。


ザック・ワイルド

BLACK SABBATHフリークとしてオジー・オズボーンのバンドに3代目のギタリストとして加入したブロンドのギタリスト。パワフルかつ華のあるプレイでオジーの脇を固める一方、サザン・ロックのファンとしても知られ、年を経るごとに、よりその影響が窺われる生々しく豪快なプレイを聴かせるようになる。デビュー当時こそ王子様の如きルックスだったが、90年代以降アメリカ南部の山男のごとき容姿に変貌。


サミー・ヘイガー

MONTROSEのヴォーカリストとしてデビュー。バンド解散後はソロとしても成功を収める。84年、デヴィッド・リー・ロスの後任としてVAN HALENに加入。その優れた歌唱力で数々の名曲の誕生に貢献する。VAN HALEN脱退後は再びソロとして活動。異名は、ヒットしたソロ・アルバムのタイトルでもある「Voice of America」。


ジーン・シモンズ

KISSのベーシストにしてリーダー。ワイルドなベース・プレイと、優れた音楽センスに定評があるが、それ以上に戦略家、はっきり言ってしまえば金儲けの名人として有名。長い舌を生かした、舌をチロチロさせる悪魔的なパフォーマンス、およびステージ上で火を吹く等のエンターテイナー魂溢れるパフォーマーでもある。


ジェイク・E・リー

ランディ・ローズの後任としてオジー・オズボーンのバンドのギタリストに抜擢された日系人ギタリスト。日章旗デザインのバンダナをして派手なプレイをこなすギター・ヒーローとして日本でも高い人気を誇った。HM然としたサウンドからキャッチーなサウンドまで幅広く対応できる器用なプレイヤーだったが、ルーツはあくまでもブルース。オジーのバンド脱退後に結成したBADLANDSでは王道のブルーズ・ハード・ロックを展開した。BADLANDSはシンガーのレイ・ギランの病死によって解散。その後ジェイクもシーンの表舞台からは姿を消した。


ジェイソン・ニューステッド

FLOTSAM JETSAMのベーシストとしてデビュー。クリフ・バートンの後任としてMETALLICAに加入し、一躍脚光を浴びる。ただ、加入第一作、「…AND JASTIS FOR ALL」において殆どベースの音が聴こえない、という事態になっていたことからもわかるように、バンド内での立場は弱かったようだ。2002年、METALLICAを脱退、VOIVODに加入、その直後、METALLICAの新ベーシストとなったロバート・トゥルジーロが在籍していたオジー・オズボーンのバンドにも加入し、物議を醸した。


ジェイソン・ベッカー

CACOPHONYでマーティ・フリードマンと壮絶なまでにテクニカルなツイン・ギターを聴かせて速弾きブームの一翼を担ったギタリスト。テクニカルな中にも詩情すら感じさせるメロディ・センスを示し、CACOPHONY解散後、デヴィッド・リー・ロスのバンドのギタリストに抜擢される。そこでもバイプレイヤーとして分をわきまえたプレイで高い評価を得るが、難病に罹りギターをプレイすることはおろか普通の生活すらできなくなってしまった悲運のギタリスト。彼の闘病を支援するために知己のミュージシャンたちがトリビュート活動を行なったりもしている。


ジェイニー・レイン

WARRANTのフロントマンにして中心人物。甘いルックスと甘い歌声、そしてポップ・センス溢れる音楽センスで、デビュー当時のHR/HMブームにも上手く乗り成功を収める。90年代に入るとポーザーの代名詞として一気に失墜。ルックスと才能を兼ね備えた彼だけをソロ・アーティストとして売り出そうという案もレコード会社にはあったようだが、彼はWARRANTの仲間たちと地道に活動していく道を選んだ。


ジェイムス・ヘッドフィールド

METALLICAのヴォーカリストにしてリズム・ギタリスト。決して歌が上手いわけではないが、その歌声には天賦の迫力と説得力があり、カリスマ的な存在感を放っている。また、歌いながら弾いているとはとても思えない強力なリフ・プレイも特筆もので、リズム・ギタリストとしての評価も高い。


ジェイムス・ラブリエ

チャーリー・ドミニシの後任としてDREAM THEATERに加入したヴォーカリスト。きちんとした音楽教育を受け、全米の青年歌唱コンクールで2位に輝いたこともある超実力派シンガー。契約書上バンドの他のメンバーと対等な立場にはなく、そのことを指摘したBURRN!誌の編集長に「俺を雇われシンガー呼ばわりした」とキレ、(面と向かってではないが)Asshole呼ばわりしたことでも有名(?)。


ジェフ・ウォーターズ

ANNIHLATERのギタリスト。スキッピング(弦飛ばし)を多用するテクニカルで正確なソロ・ワークと硬質なリフ・プレイで、技巧派として定評がある。


ジェフ・キース

TESLAのヴォーカリスト。ハスキーでブルージーな声の持ち主。


ジェフ・スコット・ソート

イングヴェイ・マルムスティーンのデビュー・アルバムでヴォーカリストとして抜擢されたシンガー。そのソウルフルで説得力溢れる歌唱で、イングヴェイのバンドを離れた後も様々なプロジェクトから誘いがかかり、渡り鳥シンガーと呼ばれる。主だった参加プロジェクトはTALISMAN、アクセル・ルディ・ペル、TAKARA等。彼自身はHR/HMよりソウルやファンク等のブラック系の音楽を好んでいるらしく、肌の色や風貌からしても、彼に黒人の血が入っていることは間違いないと思われる。


ジェフ・テイト

QUEENSRYCHEのヴォーカリスト。元々シアトルのアンダーグラウンド・シーンでは有名な実力派ヴォーカリストで、乞われてゲストとしてQUEENSRYCHEのデビューEPで歌ってみたところ、思いのほか好評だったため、そのまま正式加入。ロブ・ハルフォードと並び、ハイトーン・ヴォーカリストの代名詞として認知される。またインタビューの際、東大卒のBURRN!の編集長と哲学談義をしてみせるなど、HR/HM界を代表する知性派としても知られる。


ジェフ・ピルソン

DOKKEN黄金時代のベーシストとして知られるプレイヤー。堅実でテクニカルなベース・プレイと、DOKKENの見事なコーラスワークの中心となった確かな歌唱力、そして作曲にも長けた多才なミュージシャン。バラバラなDOKKENの個性をひとつにまとめていたのはジェフの手腕とさえ言われている。


ジェフ・ベック

3大ギタリストの一人。彼がハード・ロック的なプレイ・アプローチをしていたのは70年代の初頭までで、その後はフュージョン的な作風に流れたが、80年代までにデビューしたテクニック派のロック・ギタリストの殆どが彼の影響を受けていると言っても過言ではない。孤高のギタリストと呼ぶのが相応しい存在。


ジェフ・ワトソン

NIGHT RANGERのギタリスト。両手の親指以外の指全てを駆使したタッピング・プレイ「8フィンガー」の使い手として知られる。


ジミー・ペイジ

3大ギタリストの一人。LED ZEPPELINのギタリストにしてリーダー。かのヌーノ・ベッテンコートをして「ロックのリフの基本パターンは全てジミー・ペイジにやり尽くされてしまった」と言わしめるほどのリフ・メイカーとして、そして作曲家として天才的な才能を誇るが、ソロイストとしては凡庸、というかはっきり言って下手。


ジャック・ブレイズ

NIGHT RANGERのベーシストにしてメイン・ヴォーカリスト。ベーシストとしては勿論、それ以上にソングライターとして優れている(シンガーとしては並)。NIGHT RANGER解散後にテッド・ニュージェントや元STYXのトミー・ショウと組んだDAMN YANKEESでも良い曲を書いていた。


ジャック・ラッセル

GREAT WHITEのヴォーカリスト。その艶のあるハイトーン・ヴォイスによるブルージーな歌唱の評価は高い。ロバート・プラントの物真似をさせたら天下一品。


シュミーア

ジャーマン・スラッシュ・バンド、DESTRACTIONのヴォーカリストにして中心人物。ヒステリックなシャウトをメインにしたヴォーカル・スタイルと、攻撃的なルックスによってカリスマ的な存在となっている。



ジョー・エリオット

DEF LEPPARDのヴォーカリスト。生粋のロック・ファンである彼のメイン・ストリーム志向こそがDEF LEPPARDの核といえる。なんとなくモッサリしたルックスのせいか、日本では愛情を込めて「牛」と呼ぶ人もいる。


ジョー・ペリー

AEROSMITHのギタリスト。クールな佇まいがカッコいい。


ジョー・リン・ターナー

FANDANGOのヴォーカリストとしてデビュー。グラハム・ボネットの後任としてRAINBOWに加入し一躍有名に(もっとも、アイドル的な甘いルックスの持ち主だったため、古参のファンからは不当な低評価を受けていた)。その後イングヴェイのRISING FORCEや、再結成DEEP PURPLEなどに参加、90年代以降は様々なセッション・ワークに顔を出し、仕事人シンガーと呼ばれる。BURRN! の編集長がRAINBOWマニアで、誌面に多く露出の機会を与えたため、日本では実際以上に大物と見られている。


ジョーイ・ディマイオ

MANOWARのベーシストにして中心人物。頑固なメタル美学を持つ、徹底的にマッチョな思考の持ち主。身体もマッチョ。日本向けのインタビューでは常にサムライの生き様への憧れを語る。彼の音数の多い、大音量のベース・プレイはバンドの個性となっている。通称「閣下」。


ジョーイ・テンペスト

EUROPEのヴォーカリストにして、作曲のほとんどを手がけ、初期には自身でキーボードも手がけていた、まさに中心人物。甘いルックス、甘い声で高い人気を誇った。EUROPE解散後はソロ・アーティストとして活動。本国スウェーデンでは成功を収めている。


ジョーイ・ベラドナ

ニール・タービンの後任としてANTHRAXに加入した、ネイティヴ・アメリカンの血を引くシンガー。広い声域と確かな歌唱力でバンドのランク・アップに貢献した。ANTHRAX脱退後は自身のバンドBELLADONAで活動。


ジョージ・リンチ

DOKKENのギタリスト。そのソリッドかつテクニカルなプレイで、80年代を代表するギター・ヒーローの一人として人気を集めた。ドン・ドッケンとの仲の悪さは有名。90年代、ボディビルにハマったらしく、筋肉モリモリのマッチョマンになってしまった。


ジョシュア・トッド

第2のGUNS N' ROSESになるかと期待されたが、思ったほど売れず、わずかアルバム2枚で解散してしまったBUCKCHERRYのフロントマン。刺青だらけの肉体が印象的な、ワイルドなヴォーカリスト。バンド解散後はソロで活動。


ジョン・ウエスト

ネイティヴ・アメリカンの血を引くヴォーカリスト。ARTENTIONでシーンに登場、その圧倒的な歌唱力が注目される。イングヴェイのツアーに参加した経験もあるが、待遇の問題ですぐに脱退。D.C.クーパーの後任としてROYAL HUNTに加入している。


ジョン・オリヴァ

SAVATAGEの創始者。当初ヴォーカルおよびキーボードをプレイしていたが、バンドの音楽に自分のラフな歌唱が不似合いであると考え、自らバンドを脱退、作曲面のみでバンドに関わるようになる。しかしその後専任キーボーディストとして再びバンドのメンバーに名を連ねる。ジョンの後任となった専任シンガー、ザッカリー・スティーヴンス脱退直後には再度ヴォーカルも務めた。いずれにせよ、彼の書く力強いHMチューンこそがSAVATAGEの核であることは間違いない。


ジョン・カロドナー

おそらくHR/HMファンの間で最も有名なA&Rマン(アーティスト&リレーション、日本のレコード会社におけるいわゆる担当ディレクター)。「Atlantic」勤務時代にはFOREIGNERを世に送り出し、Geffinレコード勤務時代、70年代プログレ・バンドの残党を集めたASIAを大ヒットさせる。さらに、低迷していたAEROSMITHの復活にも大きく貢献。一度アメリカ攻略に失敗して解散状態になっていたWHITESNAKEのアメリカでの成功も彼の手腕によるところが大きく、こうした業績から彼は「再生屋」の異名をとるようになる。彼が関わったアルバムには、通常「A&R:ジョン・カロドナー」とクレジットされるべき箇所に「ジョン・カロドナー:ジョン・カロドナー」と表記されているが、これは、「俺の仕事は俺にしかできない」という彼の自負の表れ。その後もCAVERDALE・PAGEプロジェクトにTHUNDERのルーク・モーリーを引き込もうとしてTHUNDER内に亀裂を走らせたり、「Atlantic」との契約を失ったMANOWARと契約したり、そのMANOWARの前座を務めたANGRAと契約しようとしてみたり、様々な話題をふりまく。95年よりGeffinを離れ、「Sony/Colombia」に移籍。JOURNEY再結成プロジェクトを成功させる。しかし、それ以外に契約したNIGHT RANGERやREO SPEEDWAGON、などはどれも上手くいかず、ようやく彼も「再生」にこだわるのをやめたのか、「Portrait」というレーベルを「Sony」内に設立、NEVEやUNION UNDERGROUNDといった若いバンドを送り出すようになる(しかし、現状ヒットを生んではいない)。彼はメロディアスなHR/HMを心から愛し、強い信念のもとにアーティストと仕事をすることでアーティストの信頼を勝ち取ってきたが、彼の愛するタイプの音楽が市場に受け容れられなくなった90年代以降、かつてのような辣腕を発揮できずにいる。


ジョン・サイクス

TYGERS OF PAN TANGのギタリストとして、NWOBHM全盛のイギリスでデビュー、そのゲイリー・ムーアを思わせる速弾きプレイでたちまち注目を集める。TYGERS OF PAN TANG解散後、憧れだったTHIN LIZZYに解散が決まっていることを承知で加入、アルバム「THUNDER AND LIGHTNING」を残す。その後WHITESNAKEに加入、大ヒットとなった名盤「SURPENSE ALBUS」の制作に貢献するも、アルバム完成直前に解雇される。その後は自身のバンドBLUE MURDERを結成するが、日本以外では全く売れず、バンドはなし崩し的にジョンのソロ活動へと移行していく。そのブロンドのゴージャスな佇まいのゆえか、ファンの愛称は「殿」。



ジョン・ノーラム

EUROPEのデビューから大ヒット作「FINAL COUNTDOWN」まで参加したギタリスト。ゲイリー・ムーアを彷彿させる叙情味溢れるプレイが身上。EUROPE解散後はドン・ドッケンのバンドに参加、その後ソロとして活動。UFOや再結成DOKKENにも関与する。


ジョン・ブッシュ

ARMOURED SAINTのヴォーカリストとしてデビュー。その硬派な歌唱には定評。ARMOURED SAINT解散後、ジョーイ・ベラドナの抜けたANTHRAXに加入する。


ジョン・ペトルーシ

DREAM THEATERのテクニカル・ギタリスト。そのプレイは機械的なまでに正確無比でありながら同時に情熱的。


ジョン・ボーナム

LED ZEPPELINのドラマー。26インチという大径のバス・ドラムを用いたパワフルなプレイで、LED ZEPPELINの強力なサウンドを演出し、ハード・ロック・ドラマーのイメージを確立した(ただし、彼は2バスのセットは決して使わなかった)。80年に泥酔して死亡、バンド解散の直接的なきっかけになった。通称ボンゾ。


ジョン・ポール・ジョーンズ

LED ZEPPELINのベーシスト。ベースのテクニックも優れているし、音楽センスにも非凡なものがあるのだが、他のメンバーがあまりにも個性的であったがために、バンド内ではいぶし銀的な存在となっていた。通称ジョーンジィ。


ジョン・マイアング

DREAM THEATERのベーシスト。韓国系アメリカ人で、当然韓国のメタル・ファンの間で人気が高いが、彼自身はアメリカ生まれのアメリカ育ちであるため、韓国語は全く解さない。6弦のベースを易々と操り、驚異的なプレイを生み出すテクニカル・プレイヤー。


ジョン・ロード

DEEP PURPLEのオルガン奏者(彼自身通常のキーボードやシンセサイザーをプレイすることもあるのだが、あくまで自分のメイン楽器はハモンド・オルガンであり、自分は「キーボーディスト」ではなく「オルガニスト」であると主張している)。そのクラシカルかつテクニカルな演奏で「様式美」と言われるサウンドの創造に大きく貢献していた。DEEP PURPLE解散後、ソロ・アルバム発表のかたわらWHITESNAKEに身を置いたこともあった。DEEP PURPLE再結成後はそこでの活動をメインにするが、2001年をもって引退。


ジョン・ロートン

イギリス人だが何故かドイツと縁が深く、ドイツのプログレッシヴ・ロック・バンドであるLUCIFER'S FRIENDのヴォーカリストとしてシーンに登場。その美しいハイトーン・ヴォーカルは高く評価され、デヴィッド・バイロン亡き後のURIAH HEEPに加入、充実した作品を残す。


ジンジャー・ベイカー

CREAMでの活動で知られるドラマー。ジャズをベースにしたテクニカルなプレイが特徴。


スコット・イアン

ANTHRAXのギタリスト。14フレットから先のフレットを抜き、あくまでリズム・ギタリストであることを主張しているリフ職人。ストリート/ハードコア志向が強い、バンドのコンセプト・メイカー的存在。


スコット・トラヴィス

ポール・ギルバートと結成したRACER Xでデビュー。バンド解散後、そのテクニカルであると同時にパワフルなドラミングが評価され、デイヴ・ホーランドの後任としてJUDAS PRIESTに加入、「PAINKILLER」のイントロをはじめ、印象的なプレイを残す。ロブ・ハルフォードがJUDAS PRIEST脱退後に始めたFIGHTや、再結成RACER X等でもプレイしている。


スティーヴ・ヴァイ

バークリー音楽院主席卒業の天才ギタリスト。フランク・ザッパのバンドを経て、イングヴェイ・マルムスティーンの後任としてALCATLAZZに加入し、HR/HMシーンでも知られるようになる。その後VAN HALENを脱退したデヴィッド・リー・ロスのバンドでの活躍で評価を確立。そのモダンで「変態」とさえ言われる超個性的なプレイは、WHITESNAKEのようなオールド・スタイルのHR/HMバンドでは生かされず、不評を買ったものの、ソロで音楽的成果の高い作品を次々に発表し、ギター・ヒーローとしての評価を不動のものにする。


スティーブ・クラーク

DEF LEPPARDのオリジナル・ギタリストの一人。作曲面も含めた中心人物の一人だったが、91年、アルコールの過剰摂取により自宅で死亡しているのが発見された。


スティーヴ・グリメット

NWOBHM後期、GRIM REAPERでデビュー、NWOBHMのバンドとしては異例ながら、アメリカでもそこそこ(ビルボード100位内にチャート・イン)の成功を収める。その後イギリスのスラッシュ・バンドONSLAUGHTに参加した後、自身のバンド、LIONSHEARTを結成、当時希少な存在となっていた質の高い正統派ブリティッシュHRを聴かせるそのデビュー・アルバムは日本で大ヒットとなる。しかし、バンドの音楽面の中心だったギターとベースのオウアーズ兄弟を欠いて行なわれた来日公演は散々な出来で、一気にバンドは失速、完全に注目を失ってしまった。その湿り気のあるソウルフルなハイトーンの美声からは想像もつかない肥満体のヴォーカリスト。


スティーヴ・スティーヴンス

ビリー・アイドルのバック・バンドに参加して注目を集めたギタリスト。テクニカルでコンテンポラリーなプレイスタイルの持ち主。大ヒットした映画、「トップガン」のメイン・テーマを手がけたり、マイケル・ジャクソンの「BAD」でプレイしたりと、HR/HMのフィールド以外で活躍してきたギタリストだったが、自身のプロジェクト、ATOMIC PLAYBOYSや、あっという間に空中分解した、マイケル・モンローとのプロジェクトJERUSALEM SLIM、そしてMOTLEY CRUEを脱退したヴィンス・ニールのソロ・アルバムへの参加などを通じてHR/HMファンの間でも有名になった。氷室京介のアルバムやコンサートにも参加した経験がある。ジャズからフラメンコまで吸収したハイ・センスなプレイの評価は高い。


スティーヴ・ハリス

IRON MAIDENのベーシストにしてリーダー。強靭にランニングする個性的なベース・プレイによって、HR/HMの世界では数少ないベース・ヒーローとしての地位を確立している。IRON MAIDENの物語性の強い音楽性のベースとなるのは、歴史・伝承好きの彼の素養である。ものすごく生真面目で、信念の強い人物。顔の濃さも尋常ではない。


スティーブ・ペリー

4作目の「INFINITY」からJOURNEYに加入したヴォーカリスト。ややハスキーなハイトーン・ヴォイスを駆使しての甘く、情感に満ちた歌唱は、この手の音楽における歌唱のひとつのモデルとなっている。


スティーヴン・タイラー

AEROSMITHのヴォーカリスト。猿顔に大きな口が印象的なルックス。ハスキーかつナスティなヴォーカル・スタイルと、長い手足を生かしたセクシーで躍動的なステージ・アクションでカリスマ的な人気を誇る。


スティーヴン・パーシー

RATTのヴォーカリスト。決して上手くはないし、声域も狭いが、なんともいえないエロティックな魅力を備えた歌唱を聴かせる。セクシーなイメージを強調するために革パンの前部にマンゴーを入れていたとか。日本武道館での来日公演時、1曲目のイントロが始まり、ステージの袖から飛び出してきたとたん、何かにつまずいて壮絶なヘッドスライディングを披露してしまったという恥ずかしい逸話がある。


セバスチャン・バック

SKID ROWのフロントマン。上手くはないが独特の艶をもつ直情的なヴォーカルと、アメリカの女性誌の「いい男ランキング」で上位の常連だったほどの整ったルックス、そして常に全力投球のハイ・テンションのステージ・パフォーマンスによって高い人気を誇る。彼のアイドル的な存在感と、破天荒な言動を嫌ったレイチェル・ボランをはじめとする他のメンバーによってバンドを解雇されて以降、ブロードウェイのミュージカルに挑戦したり、ソロ・プロジェクトを行なったりと地道に活動を続けている。愛称バズ。

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