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ホームアーカイヴス>HR/HM人名録マ〜ラ行

マーカス・グロスコフ

HELLOWEENのベーシスト。大きく動くベース・ラインと刺青だらけの腕が印象的。HELLOWEENがマイケル・ヴァイカートのソロ・プロジェクト的に見られることがないのは、オリジナル・メンバーである彼がずっと残留していることがけっこう大きいかもしれない(?)。


マーク・ケンドール

GREAT WHITEのギタリスト。ギター・ヒーローなどと呼ばれるタイプではないが、そのブルージーでありながら都会的な、艶のあるセンスのよいプレイは高く評価されていた。


マーク・ボールズ

イングヴェイの「TRILOGY」で素晴らしい歌唱を披露したヴォーカリスト。ネオ・クラシカルな音像に最も相応しいとされる、透明感と強さを兼ね備えたハイトーンは強力。後にイングヴェイのバンドに再加入するが、結局再離脱。自身のソロ・アルバムから発展したバンド、RING OF FIREで活動。ヅラらしい。


マーク・リアリ

RIOTのギタリストにしてリーダー。アメリカ人には珍しい、古典的HR/HMの美学を70年代から貫き続ける信念の人。そのリッチー・ブラックモアに影響を受けたギター・プレイは決してテクニカルではないが、王道のHR/HMファンのツボを巧みに付く官能的なフレーズを聴かせる。


マーティ・フリードマン

ハワイ出身のギタリスト。地元のHR/HMバンドHAWAIIで活動後、マイク・ヴァーニーに見出されL.A.に渡る。ジェイソン・ベッカーと共にCACOPHONYで活動後、MEGADETHに加入、ギター・ヒーローとしての地位を確立する。演歌好きの日本通というキャラクターもあって、特に日本では人気が高かった。テクニカルであると同時に、オリエンタルでエキゾチックなフレーズと、官能的な泣きを聴かせるギターの評価は高い。


マーティン・バーチ

古くはDEEP PURPLE、RAINBOWから、WHITESNAKE、M.S.Gなど、あらゆるブリティッシュ・ハード・ロックの名盤に関わってきた、英国HR/HMプロデューサーの代名詞のような存在。IRON MAIDENの黄金期のアルバムを手がけてきたプロデューサーとしても有名。


マイク・ヴェセーラ

83年、コネチカット州のHR/HMバンド、OBSESSIONでデビュー。その後、二井原実脱退後のLOUDNESSに加入して日本のメタル・ファンの注目を集める。2枚のアルバムを残してLOUDNESSを脱退、しばらく音沙汰がなかったが、その透明感ある情熱的なハイトーンが買われ、イングヴェイの「THE SEVENTH SIGN」でヴォーカルに起用されて再び注目を集める。次の「MAGNUM OPUS」発表後、イングヴェイの当時の奥さんを寝取った(本人は冤罪を主張している)ため解雇された。その後は自身のソロ・プロジェクトや、セッション的な活動に精を出している。


マイク・ストーン

QUEENを手がけたことで有名なロイ・トーマス・ベイカーでのエンジニアを経てプロデューサーに。JOURNEYの「ESCAPE」や「FRONTIERS」、ASIAの初期の大ヒット作を手がけて有名になり、HR/HM系のアーティストではゲイリー・ムーアの作品や、WHITESNAKEの「WHITESNAKE(邦題:サーペンス・アルバス〜白蛇の紋章〜)」などに関わっている。ちなみに、WHITESNAKEの作業中、デヴィッド・カヴァデールが喉を傷めた際、別のシンガーに歌わせることを提案してデヴィッドを激怒させ、キース・オルセンに交代させられたとか。90年代にはTENの作品なども手がけている。癖のない、洗練されたプロダクションを得意とするプロデューサーである。


マイク・トランプ

WHITE LIONのデンマーク人ヴォーカリスト。歌は決して上手くなかったが、そのフェロモンに溢れた魅力的なフロントマンぶりで人気を集めた。WHITE LION解散後、元LIONのジェリー・ベスト(B)と共に、当時流行していたオルタナティヴ・ロック的なサウンドを取り入れたFREAK OF NATUREを結成、WHITE LION時代に聴かせていた甘い歌声とは全く異なる重い歌声を聴かせ、当時を知る人を驚かせた。ジェリー・ベストがDIOに加入するために脱退し、FREAK OF NATUREが解散すると、ソロの道へ。


マイク・ヴァーニー

かのイングヴェイ・マルムスティーンを世に送り出した、速弾きギタリスト発掘人として知られる人物。当人もHR/HMをこよなく愛するギタリストだったようだが、自己の才能に限界を感じてプレイヤーとして世に出ることは諦め、自分の聴きたい音楽、ギター・プレイを発掘し、世に広めるために「Shrapnel」というレーベルを設立。ポール・ギルバートのRACER X、マーティ・フリードマンのCACOPHONY、そしてトニー・マカパインやヴィニー・ムーア、グレッグ・ハウにリッチー・コッツエンなど、多くのテクニカル・ギタリストを発掘し世に送り出すことに貢献した。90年代に入り、速弾きがダサいもの、とされるようになっても、ジョージ・ベラスのような速さにこだわるギタリストを紹介し続ける、筋金入りのテクニカル・ギター・マニアである。自身が発掘したミュージシャンを使って制作したトリビュート・アルバムやカヴァー・アルバムなどの企画盤をやたらとリリースして金儲けを図る商売人としての顔もある。


マイク・ポートノイ

DREAM THEATERのドラマーにしてリーダー。超絶技巧の持ち主であることは勿論だが、その超几帳面な性格と、恐るべき記憶力によって、バンドの管理職およびスポークスマンとしての役割も担っている。


マイケル・アモット

スウェーデン出身のギタリスト。イギリスのCARCASSに加入し、おどろおどろしいデス・メタルだったバンドに構築美をもたらした。CARCASS解散後、スウェーデンに戻り、弟のクリストファーと共にARCH ENEMYを結成。そのマイケル・シェンカーを思わせる官能的な泣きのギター・プレイで人気を集める。もうひとつのプロジェクトであるSPIRITUAL BEGGARSではより露骨に表れている古いロックへの深い造詣は、一見ブルータルな彼の音楽の隠し味となっている。


マイケル・アンソニー

VAN HALENのベーシスト。このバンドにいるくらいだから当然ベースは上手いのだが、太ったオッサンとしか形容できないルックスで、全然カッコよくない。必然的にバンドで一番地味な存在になってしまっている。


マイケル・ヴァイカート

元々POWER HOUSEというバンドにいたマイケル・ヴァイカートは、カイ・ハンセン率いるIRON FISTに合流し、それが発展してHELLOWEENとなる。もともとスラッシュ志向の強かったバンドにメロディを持ち込んだのは彼といわれる(本人談)。カイ・ハンセン脱退後は名実共にバンドの中心人物として君臨。マイケル・キスクやローランド・グラポウが脱退に追い込まれたのは、彼らの発言力が大きくなるのを嫌った彼の仕業と言われ、そのため「黒幕」的なイメージが強い。ギタリストとしての技量に特に見るべきものはないが、メロディ・センスに関して天才的なものを持っていることは間違いない。


マイケル・キスク

弱冠18歳にしてHELLOWEENに加入、「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」における素晴らしい歌唱によって一躍注目を集める。成長と共に、我の強い性格と、HR/HMとは距離のある音楽性が表面化し、彼の音楽性が表面に出た問題作「CHAMELEON」を最後にバンドを脱退、ソロ活動に入る。しかし、HR/HMと距離のある彼の音楽に対する評判は芳しくなく、話題となるのはGAMMA RAYやAVANTASIAにおけるゲストとしての歌唱ばかり、という状況は本人にとっては不本意なことだろう。


マイケル・シェンカー

SCORPIONSのギタリストとして、ドイツで公演していたUFOの前座をしていたことが縁となり、73年、UFOに加入。トレードマークのフライング・Vから繰り出されるテクニカルかつエモーショナルな泣きのギターでバンドの人気に貢献する。精神的に不安定なところがあり、失踪などを繰り返していたが、(英語の出来ないマイケルにとってイギリスでの生活は非常に孤独でストレスに満ちたものだったようだ)結局79年にUFOを脱退。自身のバンドであるMICHEL SCHENKER GROUP(M.S.G)を結成し、一躍ギター・ヒーローとして、特に日本では「神」とまで呼ばれるようになる。


マイケル・スウィート

クリスチャン・メタル・バンドであるSTRYPERのフロントマン。甘いメロディを甘い歌声で聴かせる甘いルックスのヴォーカリスト。名が体を表しているというべきか。バンド解散後はソロで活動。そのメロディ・センスと、クリアなハイトーン・ヴォイスに対する評価は高い。


マイケル・ロメオ

SYNPHONY Xの音楽の創造者にしてリーダーである巨漢ギタリスト。どうしてあの太い指からあのように繊細なネオ・クラシカルの速弾きプレイが生まれるのか、謎である。特にレガート奏法を駆使したプレイは絶品。PANTERAも大好きというだけあって、リフ・ワークは極めてヘヴィである。


マイケル・ワグナー

HR/HM界屈指の有名プロデューサー。元々デビュー前のACCEPTでギターを弾いていただけあって、ギターの音を上手く録ることに関しては定評がある。そのACCEPTや、DOKKEN(デビュー当時、ドイツを活動拠点にしていた)など、ドイツ絡みのアーティストのプロデュースで名を上げ、EXTREMEやSKID ROWのアルバムを手がけて評価を確立した。


マックス・カヴァレラ

SEPURTULAのヴォーカリスト。アグレッシヴなヴォーカルとカリスマ的なパフォーマンスで支持を集めていたが、マネージメント上のトラブルによる人間関係の悪化でSEPARTULAを脱退、自身を中心としたバンド、SOULFLYを結成。


マックス・ノーマン

OZZY OSBORNEの初期の作品やMEGADETHの名盤、さらにLOUDNESSの「THUNDER IN THE EAST」など、多くの重要なHR/HM作品に関わったプロデューサー。ブライトかつ攻撃的でありながら洗練された音作りには定評がある。


マッツ・オラウソン

イェンス・ヨハンソンの後任として「ECLIPSE」から「WAR TO END ALL WARS」までイングヴェイ・マルムスティーンのバンドに参加していたキーボーディスト。おそらくRISING FORCEの歴代メンバーの中で最長在籍記録保持者ではないだろうか? そのことだけでもいかに人格者であるかは推して知るべし。前任者があまりにも凄かったため影が薄いが、相当な実力者である。ジョー・スタンプのREIGN OF TERRORや、トゥーレ・オストビーのARK、KAMELOTのサポートなどでも活躍している。


マット・シナー

80年代の初期から活動する正統派HMバンド、SINNERを率いるヴォーカリスト兼ベーシスト。パワー・メタル寄りになったり、ややポップになったりという微妙な変化はありながらも、一貫してメロディアスな正統派HMをプレイする彼は、そのキャリアゆえにシーンの重鎮的な存在感を持ちつつも、いわゆる「ジャーマン・メタル」のようなインパクトや、強い個性に恵まれなかったせいもあり、やや地味な印象が強い。最近ではむしろ、当初サイド・プロジェクト的な位置づけだった、ラルフ・シーパースとのPRIMAL FEAR(こちらではベーシストに専念)で人気を高めている。


マティアス・ヤプス

ウルリッヒ・ロートの後任としてSCORPIONSに加入したギタリスト。ウルリッヒのようなカリスマ性や強い個性はないが、堅実なプレイによって見事ドイツNo.1バンドのリード・ギタリストという重任を果たしている。


マルコ・メンドーサ

BLUE MURDERのセカンド・アルバム「NOTHING BUT TROUBLE」に参加し、HR/HMシーンに登場したベーシスト。その後もSYKES、再結成THIN LIZZYと、ジョン・サイクスと行動を共にし、その他テッド・ニュージェントのツアー・メンバーや、デヴィッド・カヴァデールのソロ活動およびその後続いたWHITESNAKEのリユニオンにも参加。高度なテクニックとラテン系の容貌(というか、ラテン系なんだろうけど)が印象的なベーシスト。


マルコム・ヤング

AC/DCのギタリスト。弟のアンガスと共にツイン・ギターの一翼を担い、AC/DCの生命線である強靭なリフを刻み続けている。


マルセル・ヤコブ

「北欧のビリー・シーン」との異名をとるテクニカル・ベーシスト。イングヴェイのバンドに加入して本格的にシーンにデビューするが、ギャラをめぐる確執でイングヴェイとは仲違い、イングヴェイの「Liar」という曲はマルセルに対する曲と言われる。イングヴェイのバンドを離れた後は同時期にイングヴェイのバンドにいたジェフ・スコット・ソートと共に始めたTALISMANをはじめとする自身のプロジェクト、およびセッション的な活動をメインにする。


ミック・マーズ

MOTLEY CRUEのギタリスト。ギタリストなのにバンドで一番地味な人。確かにルックスも老け顔だし(他のMOTLEY CRUEのメンバーと10歳以上も上、という年齢詐称疑惑もあり)、テクニカルでもないが、コシの強い、なかなかいい音出しているんですけどね。射撃が趣味で、一度誤ってガールフレンドを撃ってしまったこともある。


ミレ・ペトロッツァ

ドイツを代表するスラッシュ・メタル・バンドのひとつ、KREATORのヴォーカリストにして中心人物。その狂気がかったヒステリックなシャウトはカリズマティックでさえある。


メサイア・マーコリン

CANDLEMASSで有名になった巨漢(というかデブ?)ヴォーカリスト。良くも悪しくも強烈なインパクトのルックスと、そのルックスには似つかわしくない(?)美声による朗々とした歌い上げを得意とする実力派シンガー。


ヤニック・ガーズ

NWOBHMの一翼を担ったバンド、WHITE SPIRITのギタリストとしてデビュー。バンド解散後、リッチー・ブラックモアの影響を強く感じさせるプレイが評価されたものか、イアン・ギランのバンドGILLANに加入。その後、エイドリアン・スミス脱退後のIRON MAIDENに加入し、そのステージ狭しと駆け巡るエネルギッシュなパフォーマンスでメイデンのライヴを活気づけている。


ヨハン・リーヴァ

ARCH ENEMYの初代ヴォーカリスト。ステージ・パフォーマンスがカッコよくないとか、デス声がパワー不足とか、リズム感がよくないとか、ネズミ男だとか散々な言われようで3rdアルバム発表後に解雇されてしまったが、もともと純粋なメタル畑の人ではないだけに、メタル的な価値観によって貶められるのは気の毒かもしれない。


ヨラン・エドマン

MADISONでプロ・デビューしたヴォーカリスト。ジョン・ノーラムの「TOTAL CONTROL」や、イングヴェイ・マルムスティーンの「ECLIPSE」「FIRE & ICE」に参加し知名度を上げた。イングヴェイのバンドに在籍していた当時はその力量に対する評価は決して高いものではなかったが、透明感あるハイトーン・ヴォイスによるソウルフルな歌唱にはソツがなく、その後も数多くのバンドやプロジェクトに参加要請を受けていることが、充分な力量の持ち主であることを証明している。VOLVOのコマーシャル・ソングなども歌ったことがあるらしい。


ヨルグ・マイケル

90年代前半、HEADHUNTER、GRAVE DIGGER、RUNNING WILDなど、ドイツの数多くのバンドにおけるパワフルかつタイトな2バス・プレイによって凄腕の渡り鳥ドラマーとしての名声を確立。96年にSTRATOVARIUSに加入、ヨーロッパで確固たる成功を収めて以降は、もっぱら同バンドでの活動をメインにしている。


ヨルン・ランデ

TNTを解散させたロニー・ル・テクロが発掘し、自身のバンドVAGABONDのヴォーカルに起用したシンガー。VAGABONDの頃はまだその真価を発揮していなかったが、VAGABOND解散後にいくつか参加したプロジェクトにおいて徐々に評価を高め、中でも元WHITESNAKEのメンバーが始めたWHITESNAKE風のバンドTHE SNAKESにおけるデヴィッド・カヴァデールそっくりの歌唱によって、ようやくパワーと器用さを兼ね備えた類まれな才能の持ち主であることが広く知られるようになる。その後、トゥーレ・オストビーのARKを経て、元HELLOWEENのメンバーによるMASTERPLANに参加する。


ラーズ・ウルリッヒ

デンマーク出身。METALLICAのリーダーにしてドラマー。NWOBHMのマニアとしても知られていたが、90年代に入るとOASISの追っかけなどをするようになってしまった。ドラムはあんまり上手くないが、なかなか味のあるリズムを叩き出している。チビで小太りで禿げかかっているが、憎めないオッサン。


ラナ・レーン

自身の名を冠したバンド、LANA LANEのヴォーカルとして、エリク・ノーランダーの創造する音楽世界を色彩豊かに表現している女性。歌姫、と呼ぶにはちょっと太め、というかオバサン?


ラファエル・ビッテンコート

ANGRAのギターの片割れ。キコ・ルーレイロに比べてギタリストとしての影は薄いが、なぜか歌詞をよく手がけている。


ラルフ・シーパース

80年代、TYRAN PACEで「ドイツのロブ・ハルフォード」の異名をとったハイトーン・ヴォーカリスト。90年、カイ・ハンセンのGAMMA RAYにヴォーカリストとして参加し、知名度を上げた。ロブ・ハルフォード脱退後のJUDAS PRIESTのオーディションで最後の3人に残り、加入準備のためGAMMA RAYを脱退するも、ドイツ人であることがネックとなり、最後の最後で落選。オーディションを受けたことを快く思っていなかったカイ・ハンセンは、自分が歌いたい、という欲求が高まっていたこともあり、ラルフの復帰を認めなかった。その後しばらくシーンから遠ざかっていたが、その力量を惜しんだSINNERのマット・シナーがプロジェクトの結成を持ちかけ、PRIMAL FEARを結成。これが当時のヨーロッパにおけるパワー・メタル・ブームに乗って好評を呼び、パーマネントなバンドとして活動している。本職(?)は公務員らしい。


ランディ・カスティロ

オジー・オズボーンのバンドへの参加で名を上げたネイティヴ・アメリカンの血を引くドラマー。ワイルドでパワフルなプレイが印象的。2002年癌で死去。


ランディ・ローズ

BLACK SABBATHを脱退したオジー・オズボーンがパートナーとして選んだギタリスト。元々QUIET RIOTで日本だけでレコード・デビューしていた過去があるが、当時のプレイは凡庸だった。しかし、オジーのバンドで披露した彼のプレイは斬新なリフ・ワークとテクニカルな泣きのソロ・ワークで、一躍ギター・ヒーローとして注目を集める。ナイーヴな美しいルックスもあって人気が高かったが、突然の飛行機事故で死亡。オジーとファンに深い悲しみを与えた。


リー・ドリアン

初期NAPALM DEATHのフロントマンとして、当時最も速く過激な音を追求。NAPALM DEATH脱退後、今度は対極にある最もスローでヘヴィな音楽、ドゥーム・メタルを追求するため、CATHEDRALを結成、シーンに強いインパクトを与える。当初は単なるヘヴィ・サウンドを展開していたCATHEDRALであるが、次第にリー・ドリアンのブリティッシュ・ロックに対するマニアックなまでに深い素養がサウンドに反映されるようになり、幅広いファンをつかむことになった。自身の好きなタイプのバンドを発掘し、世に出すために「RISE ABOVE」というレーベルを設立するなど、偏っているとはいえ、音楽に対する熱意は素晴らしい人物である。


リチャード・アンダーソン

MAJESTICでデビュー以来、その壮絶なキーボード・ワークで「鍵盤の魔術師」あるいは「鍵盤魔人」との異名を取るキーボーディスト。イェンス・ヨハンソンの後継者とも目されている存在。数多くのプロジェクトでその恐るべきテクニックと、過去の音楽からの影響を露骨に窺わせつつもクラシカルなHR/HMを愛するファンの琴線に触れる作曲の才能を示し続けている。イングヴェイのバンドにも誘われたことがあるそうだが、ちょっと弾き過ぎのきらいがあるので、共演してもきっと衝突したと思われる。


リック・アレン

DEF LEPPARDのドラマー。デビュー当時はなんと16歳だった。バンドが大成功を収めた後の84年、交通事故で片腕を切断。プレイヤー生命を危ぶまれたが、シモンズの特注エレクトリック・ドラムを猛練習の末に習得することによって、見事に復帰した。


リック・エメット

かつてRUSHと共にカナダを代表するロック・バンドとして知られたTRIUMPHのリード・ヴォーカリストにしてギタリスト。特に、ブルースやジャズをベースに、テクニカルでありながらエモーショナルなサウンドを聴かせるギター・プレイの評価は高い。ソングライターとしても優秀で、88年にTRIUMPHを脱退した後発表されているソロ・アルバムも、HR/HM的な要素は希薄ながら、質の高い楽曲によって評論家筋には高い評価を受けている。


リッチー・サンボラ

BON JOVIのギタリスト。甘いルックスでジョン・ボン・ジョヴィに次ぐ人気を誇る。ギターの腕前もさることながら、歌も上手く(ジョン以上?)、ソロ活動では自らヴォーカルも取る。


リッチー・ズィトー

エルトン・ジョンのバック・バンドのギタリスト上がりのプロデューサー。80年代のCHEAP TRICKやHEART、BAD ENGLISHなどを手がけ、産業ロックやキャッチーなハード・ロックのプロデュース手腕には定評がある。もっとHR/HM寄りのアーティストとしてはENUFF Z' NUFF、POISON、MR.BIGなども手がけている。


リッチー・ブラックモア

元祖速弾きギタリストとも呼ぶべきDEEP PURPLE〜RAINBOWのギタリスト。日本においてはその速弾きをはじめとした彼のクラシカルな素養の部分に注目が集まり、様式美の権化といった印象があるが、彼のプレイにはブルージーな要素も多分に含まれている。クラシカルで大仰な様式美から、キャッチーなハード・ポップ・チューンまでこなす作曲の才能も見逃せない。RAINBOWがアルバムを出すごとにメンバーが変わっていたことに象徴されるように、いささか協調性に欠けるパーソナリティーの持ち主で、奇人というイメージも強い。


ルディ・サーゾ

QUIET RIOT、オジー・オズボーンのバンド、WHITESNAKEなどの活動で知られる実力派ベーシスト。テクは中の上、といったところだが、ベーシストにしては珍しくステージ上での華がある人。


ルドルフ・シェンカー

SCORPIONSのリズム・ギタリスト。マイケル・シェンカーの兄。切れ味鋭いそのリフ・ワークは、AC/DCのマルコム・ヤングと並ぶHR/HM界を代表するリズム・ギター職人といえる。ステージ・アクションもアグレッシヴなら、ツアー先での夜遊びもアグレッシヴという、ハイパーな人物。


レニー・ウルフ

STONE FURYでデビュー。独特の冷たい、都会的な哀愁をたたえたソングライティングのセンスと、ハイトーン・ヴォイスによる優れた歌唱力を持つ優秀なミュージシャン。80年代末期、成功を収めたKINGDOM COMEのファースト・アルバムでの音楽性がLED ZEPPELIN風で、レニーの歌唱もロバート・プラントにそっくりだったため、他のミュージシャンから物真似呼ばわりの嵐を受け、急激に人気は失墜した。本人の尊大な人格も、バッシングを受けた一因と思われる。母国ドイツでは彼の音楽に対する評価はその後もそれなりに高く、以後はドイツを拠点に音楽活動を続けている。


レブ・ビーチ

WINGERにおけるテクニカルかつフラッシ−なギター・プレイで一躍名を上げたギタリスト。後にDOKKENやWHITESNAKEにも参加する。ザック・ワイルドと並ぶ大のビール党としても有名(?)。


レミー・キルミスター

イギリスの伝説的なサイケデリック・ロック・バンドHAWKWINDのベーシストだったこともある、MOTORHEADの中心人物。しゃがれ気味の声によるダーティな歌唱と、ワイルドなベース・プレイ、そしてまさにアウトローという言葉が相応しいその雰囲気で、カリスマ的な存在となっている。一見乱暴でありながら一本筋の通ったそのアティテュードに心酔する人間は多い。


ロイ・カーン

CONCEPTION〜KAMELOTのノルウェー人ヴォーカリスト。オペラを始めとする声楽の教育を受けており、テクニカルな歌唱力の持ち主である。独特のエロティックでナルシスティックな歌声には好悪分かれるが、優れた表現力と技術を備えた、類まれなシンガーであることは間違いない。


ロイ・Z

ブルース・ディッキンソンのソロ・アルバムに参加して一躍知名度を上げ、しばらくHR/HMから遠ざかっていたメタル・ゴッド、ロブ・ハルフォードのHM復帰作となった、HALFORDをプロデュースして「メタル界の必殺仕事人」などと呼ばれるようになった人物。本来はTRIBE OF GYPSYSという、SANTANAのHR/HM版ともいうべきラテン風のHR/HMバンドを率いるギタリストなのだが、そちらでの活動よりもプロデューサーとして有名になってしまった。他に、HELLOWEENの「DARK RIDE」や、ロブ・ロックのソロ・アルバムなどの製作に関わっている。


ロジャー・グローヴァー

DEEP PURPLEやRAINBOWに在籍したベーシスト。ベーシストとしては「普通に上手い」という程度のプレイヤーだが、徐々にプロデューサーとしての能力を開花させ、存在感を発揮した。とはいえ、一般のファンにしてみると地味で、リッチ−・ブラックモアとイアン・ギランの間を行ったり来たりするコバンザメ的な印象が強い。


ロックン・ロルフ

ドイツのパワー・メタル・バンド、RUNNING WILDのヴォーカリストにして音楽的中心人物。おそらくHR/HM界でもっともキュートな芸名の持ち主。彼の幼い甥っ子が、長髪でロック・ミュージシャン然とした彼を見て、「ロックン・ロルフ!」と叫んだのがきっかけでこう名乗ることにしたらしい。デビュー以来全く変わらぬ音楽性を貫く信念の人…というか、このハスキーで力強くも狭い声域ではこういう音楽しかできないのかも(笑)。


ロッド・スモールウッド

IRON MAIDENを育てたマネージャーとして有名。そのHR/HMに対する信念と、確かな商業感覚に基づいたマネージメントの手腕によって、一介のマネージメント・オフィスだった「Sanctuary」を、IRON MAIDENの他に、MEGADETHやHELLOWEEN、W.A.S.P.などを抱える、世界で最も力のあるHR/HMレーベルに育て上げた。


ロニー・アトキンス

デンマークの代表的HR/HMバンドであるPRETTY MAIDSのヴォーカリスト。ややハスキーな声質でパワフルに歌う。ラフな歌いまわしを多用するが、もともと歌唱力がしっかりしている人なので安定感がある。


ロニー・ジェイムズ・ディオ

アメリカのELFのヴォーカリストで、リッチー・ブラックモアに抜擢されてRAINBOWの初代ヴォーカリストの座についたのがきっかけで一躍有名になる。RAINBOW脱退後、オジー・オズボーンの後任としてBLACK SABBATHに加入。BLACK SABBATHで2枚のアルバムと1枚のライヴ・アルバムを残した後、自らのバンドDIOを結成し、折からのアメリカのHR/HMブームに乗って成功を収める。90年代以降低迷するが、HR/HM界随一といっても過言ではない、圧倒的な歌唱力の持ち主。


ロニー・ル・テクロ

ノルウェーを代表するハード・ロック・バンド、TNTのギタリストにして中心人物。やや風変わりなセンスの持ち主で、ギター・プレイも非常に独創的。独創的なだけではなく、そのピッキングの速さ、正確さは尋常ではなく、技術レベルは恐ろしく高いものを持っている。


ロバート・ジョン・"マット"・ランジ

HR/HMファンには、DEF LEPPARDの壮絶なまでに緻密なプロデュース・ワークを支えたプロデューサーとして有名。他にAC/DCの名盤や、FOREIGNER、THE CARS、マイケル・ボルトンなどを手がけている。90年代に入ってからは、彼の妻であるアメリカで大人気を誇るカントリー歌手、シャナイア・トゥエインのプロデュースをメインにしている。


ロバート・プラント

解散して時を経てもなお「LED ZEPPELINのヴォーカリスト」と言われ続ける(きっと永遠に言われ続けるだろう)人。その強烈なハイトーンと、ブロンドの華麗なルックス、セクシーなアクションで、ハード・ロック・ヴォーカリストのロック・スター的なイメージを確立した。年齢を重ねて皺だらけになった彼の顔をみると、時の流れは残酷であるとつくづく感じる。


ロビー・ヴァレンタイン

「ネザーランドの貴公子」と呼ばれる美形(微妙?)ミュージシャン。本名ロバート・ケンペ。1ST AVENUEをはじめとするいくつかのバンドを渡り歩いた後、オランダでそこそこの成功を収めていたZINATRAにキーボーディストとして参加、ソングライターとしての評価を高め、ソロ・デビュー。そのQUEENの音楽からロマンティックでセンチメンタルな部分のみを抜き出したかのような、メロディアスでドラマティック極まりない音楽で一躍日本において人気を集める。後にソロ名義をやめ、VALENTINEというプロジェクト名を使用するようになるが、音楽性に変化はない。天才的メロディ・メーカーとしての才能を持っていることは間違いないが、あまりにもQUEEN的だったのがいけなかったのか、それとも時代が悪かったのか、才能に見合った成功を収めることができていないのが気の毒なミュージシャンである。余談だが、彼が髪を伸ばし、中性的なイメージ作りをするようになったのは日本のYOSHIKIの存在を知ったのがきっかけである、とかつて「ロッキンF」のインタビューで語っていたのを憶えている。


ロビン・クロスビー

RATTのギタリスト。そのワイルドで圧倒的な存在感によって、L.A.メタル人脈の中で「キング」と呼ばれていた。日本では、優男風のもう一人のギタリスト、ウォーレン・デ・マルティーニの方がテクニックに優れていたこともあって人気が高かったが、アメリカの女性にはワイルドなイメージのロビンの方が人気が高かった。RATT解散後はドラッグの問題もあってみるみる落ちぶれ、ヘロインのまわし打ちによってエイズに感染、死亡した。


ロビン・マッコーリー

GRAN PRIXでデビューしたヴォーカリスト。マイケル・シェンカーは何故かロビンを運命のパートナーと感じたらしく、彼のバンドである「マイケル・シェンカー・グループ」を「マッコーリー・シェンカー・グループ」と改名してまでバンドに迎え入れた。「すっぽ抜けたような」と表現される独特な歌声の持ち主で、歌唱力は中の上。悪いシンガーではないが、いったいマイケルは彼の何処にそれほど惚れ込んだのか、謎である。


ロブ・ハルフォード

JUDAS PRIESTのヴォーカリストにして、「メタル・ゴッド」と称えられるカリスマ。そのカリスマを成立させているのが、その金属的としか表現しようのない、4オクターブを超えるという強烈なスクリームである。80年代に入って髪が薄くなってくると、潔くスキン・ヘッドにしてしまったため、宇宙人じみたルックスとなり、しかもゲイとくれば強烈なキャラクターであることは間違いない。HR/HMの象徴たるカリスマ。


ロブ・フリン

ベイエリアのスラッシュ・メタル・バンド、VIO-LENCEのギタリストとしてデビュー。スラッシュ・メタル・シーンの停滞に伴い、バンドが失速すると、VIO-LENCEを脱退し、92年にMACHINE HEADを結成。ここでは自身がヴォーカルも兼ねている。スラッシュ・メタルを出自とするバンドが、当時トレンドとなっていたPANTERAのようなヘヴィ・サウンドに鞍替えすることは多かったが、成功したのはこのMACHINE HEADくらいのもの。「俺たちはメタルじゃない。ヘヴィなサウンドにヒップ・ホップの要素を混ぜたものだ」といったメタル否定発言や、「俺たちのCDをクラブでかけたら殺し合いが起きるぜ」などといったビッグ・マウス的な発言で物議を醸すことの多い人物でもある。


ロブ・ロック

IMPELLITTERIのアルバムでヴォーカルを務め、有名になった熱唱型のシンガー。トニー・マカパインとのDRIVERや、アクセル・ルディ・ペルのアルバムへの参加経験もあり、ネオ・クラシカル系ギタリスト御用達のシンガーというイメージが強い。


ロン・ネヴィソン

プロデューサー。THIN LIZZYやUFO、M.S.Gなど、多くのブリティッシュHRの名盤に関わっている。しかし、一般的には80年代HEARTの大ヒット・アルバム「HEART」と「BAD ANIMALS」を筆頭に、BABYSやCHICAGO、SURVIVOR、BAD ENGLISH、NIGHT RANGERなどを手がけ、洗練されたAOR的なハード・ポップ・サウンド作りの名手として知られている。EUROPEをAOR化して大コケさせてしまった張本人でもある。

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