The Best 10 Albums of 2013 |
No.1
HELLOWEEN / STRAIGHT OUT OF HELL |
デビューから約30年の歳月を経てなお衰えることなき、もはや生きる伝説としての貫録を感じさせる傑作。 |
No.2
STRATOVARIUS / NEMESIS |
かつてのスタイルとは似て非なる新たな魅力を確立した新生STRATOVARIUS。しなやかで力強く、美しい。
|
No.3
MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL / Same |
パワー・メタルからAORまで、才人マグナス・カールソンの実力が遺憾なく発揮された秀作。豪華なVoゲストも魅力。 |
No.4
SERENITY / WAR OF AGES |
音楽の都ウィーンを擁する芸術大国オーストリア出身という出自に思わず納得してしまう高貴なシンフォニック・メタル・サウンド。
|
No.5
BATTLE BEAST / BATTLE BEAST |
80年代型ヘヴィ・メタルの魅力を現代に甦らせる、新たなるメタル・ファンタジスタ。
|
No.6
CARCASS / SURGICAL STEEL |
マイケル・アモット抜きでここまで強力なアルバムが生まれるとは…。驚異の復活作。 |
No.7
PLACE VANDOME / THUNDER IN THE DISTANCE |
AOR/メロディアス・ハードのファンであれば、マイケル・キスクのファンならずとも聴くべき高品質な作品。 |
No.8
ENFORCER / DEATH BY FIRE |
過剰なレトロ趣味から脱却し、荒々しくイキのいいヘヴィ・メタル・サウンドが小気味良い一枚。
|
No.9
DGM / MOMENTUM |
プログレッシヴ・メタルを通過したバンドならではの高密度でスリリングなメロディック・メタル・サウンド。 |
No.10
THOUSAND EYES / BLOODY EMPIRE |
エクストリーム・メタルは「お国柄」が出にくい音楽性とはいえ、この「北欧メロデス」としての完成度の高さは驚き。 |
The Best 10 Tunes of 2013 |
No.1 | Legacy of Tudors / SERENITY |
壮大な欧州歴史浪漫を感じさせる勇壮かつドラマティックな名曲。 |
No.2 | Unbreakable / STRATOVARIUS |
メタル曲としてどうかはともかく、こういう哀愁に私はめっぽう弱いんですよ。 |
No.3 | Last Tribe / MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL |
今なおLAST TRIBEの活動再開を願って止まない身としてはやはりこの曲は選ばざるを得ない。 |
No.4 | Neuromancer / BATTLE BEAST |
名作SF小説をモチーフに、古典的なメタル・リフとモダンな要素のミクスチャーが絶妙な佳曲。 |
No.5 | Dragons / STRATOVARIUS |
現在のSTRATOVARIUSならではの洗練されたメロディック・メタル・チューン。誰か中日ドラゴンズに使ってもらえるよう取り計らってください(笑)。 |
No.6 | Stronger / MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL |
メロハー系を中心に今年もいいバラードは多かったが、個人的に今年一番印象に残ったのがこれ。トニー・ハーネルがこんなにエモーショナルに歌える人だったとは。 |
No.7 | Razorblade / AMARANTHE |
こういう先鋭的でダンサブルな曲こそこのバンドが推し進めていくべき路線だと思う。 |
No.8 | Te Amo / STRYPER |
名曲「Soldiers Under Command」の流れを汲む彼らならではの叙情メタル・チューン。 |
No.9 | Under Burning Skies / VICTRIOUS |
全体的にB級ではあるが、この曲の哀愁のサビはツボなのです。 |
No.10 | Walk Away / LORD |
哀愁に満ちたサビのコーラスがグッとくる、ミドルで聴かせる曲。 |
2013年を振り返って
|
2013年は年明け早々HELLOWEENの大傑作「STRAIGHT OUT OF HELL」で始まり、翌月にはSTRATOVARIUSの「NEMESIS」がリリースと、幸先良いスタートを切った年だった。結果的にはその2作が個人的にはワン・ツー・フィニッシュになってしまったわけだが、その2作以外がダメだったというわけではなく、むしろ客観的にはなかなか上質なアルバムが多かった年だったと思う。ここに選出した作品以外でも、AMARANTHE、AMORPHIS、AVANTASIA、DREAM
THEATER、JAMES LABRIE、SILENT FORCEなどは10選に選んだアルバムと比べて出来が劣っているとは思わず、10選に入れるか入れないかの判断は単に個人的な期待値をどれだけ超えてきたか、というぐらいのもので、客観的な出来の良さとは無関係である。期間限定の企画盤ということで10選からは外したGALNERYUSのリメイク・アルバム2枚もここにランクインしたアルバムに勝るとも劣らない満足感を与えてくれた。
シーンの動きとしては解散・メンバーチェンジ・訃報などはありつつも、それほど大きなものはなく、メタル・シーンは良く言えば安定、悪く言えば停滞を感じさせる時期に入っている。ただ、これはメタルに限ったことではなく、マス・メディアがトレンドとしてスポット・ライトが当てる一部のアーティストを除けば、大抵の音楽ジャンルは「好きな人は好き、そうでない人は現状を全然知らない(というか消えたと思っている)が、実はちゃんとシーンが存在している」という状況になっており、それが21世紀の今日的なシーンの在り方なのかもしれない。悪く言えばいささか閉鎖的だが、シーン全体がトレンドに流されることなく、本当に好きな人たちだけが支えているという状態はある意味健全とも言える。 日本人メタラー的には、「OZZFEST」の開催やVAN HALEN、AEROSMITH、KISS、BON JOVIというアメリカの大御所の来日ラッシュのほか、バーン・コーポレーションの消滅に伴うBURRN!誌の「揺り戻し」や、LOUD PARK 13におけるKING DIAMONDのキャンセルと、それによってトリに格上げされたイングヴェイのステージが「印象的に残る出来事」だったと思う。そのLOUD PARKにおけるSTRATOVARIUSのライブが個人的にはベスト・パフォーマンスだった(EUROPEも素晴らしかったが、総合的にはSTRATOVAIRUSかな)。 あまり本ランキングには反映されていないが、国内のメタル系アーティストも、ベテラン勢から若手のエクストリーム系、V系、同人系、いわゆる「嬢メタル」からBABYMETALのような飛び道具まで、全体的に勢いが感じられ、今後の盛り上がりへの期待が高まる状況になっているのは好材料。 |
<Column Indexへ |
Copyright (C) 2004- METALGATE JAPAN All
Rights Reserved.
|