The Best 10 Albums of 1998 |
No.1
屍忌蛇 / STAND PROUD! |
いやマジで、今年一番聴いたHR/HMアルバムです。古典的HR/HMのよさを再確認させてくれる一枚。選曲がやっぱ日本人好みなんだよね〜。豪華な参加陣の面子も魅力的だし。HR/HMが好きなら聴くべし! |
No.2
STRATOVARIUS / DESTINY |
10分級の大作を2曲も収録しながら、冗長さを感じさせないのはティモ・トルキの作曲力の成熟を示すもの。静と動のバランスが絶妙な名盤。 |
No.3
RHAPSODY / SYMPHONY OF ENCHANTED LANDS |
前作がまぐれや奇跡でなかったことを証明する、恐るべき作り込みによって創造された超高密度のファンタジー・ワールド。 |
No.4
PRAYING MANTIS / FOREVER IN TIME |
極限のセンチメンタリズムを感じさせるメロディが胸を締め付ける、感涙のMANTIS節再び! トニー・オホーラの熱い歌声もフィットしている。ポコポコと軽いスネア・ドラムのサウンドはいただけないが(苦笑)。 |
No.5
LABYRINTH / RETURN TO HEAVEN DENIED |
ロブ・タイラントの歌う哀愁メロディが疾走しまくるこのアルバムは、荒削りながらも、メロディック・スピード・メタル・ファンが万歳三唱したくなる会心の出来。 |
No.6
HAMMERFALL / LEGACY OF KINGS |
新世代ヘヴィ・メタルの代表としての風格さえ感じさせる、充実のメロディック・パワー・メタル作品。うん、高揚するね! |
No.7
HELLOWEEN / BETTER THAN RAW |
新境地を開きつつ、相変わらずの作曲能力の高さを示してみせた貫禄の一枚
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No.8
ZENO / LISTEN TO LIGHT |
12年ぶり(?)のセカンドは、前作と同様の、いや前作以上の神々しさを感じさせる極上のメロディアス・ハード・ロック。このムードは「仙人」ウリ・ロート一門にのみ許されるものなのか…。 |
No.9
EDGUY / VAIN GLORY OPERA |
メロディック・パワー・メタル第3世代の中核を担うのは彼らであることを証明した充実作。HELLOWEEN、BLIND GUARDIAN、STRATOVARIUSといった先達からの影響を巧みに消化して作り上げた、もはや貫禄さえ感じさせる一枚。 |
No.10
PINK CREAM 69 / ELECTRIFIED |
アンディ時代の個性は望むべくもない。しかし、デヴィッド・リードマンの絶品の歌唱を中心に据えた、意外なほどに正統的、それでいてキャッチーなHR/HMサウンドの完成度はまさに「復活」と呼ぶに相応しい。 |
The Best 10 Tunes of 1998 |
No.1 | Emerald Sword / RHAPSODY |
バンドの代表曲であり、もはやシンフォニック・メタルの聖歌といっていいだろう。イタリアはこの曲を国歌にするべきだ! |
No.2 | Wasted Years / PRAYING MANTIS |
しょっぱなのツイン・リードのフレーズから悶絶。「センチメタル」とはこういう音にこそ相応しい呼称ですよ>アニメタルの皆様 |
No.3 | Lisbon / ANGRA |
ランドスケーピング・メタル(by koh氏@Castle of Pagan)とはまさに言い得て妙。イマジネーションを喚起する名曲 |
No.4 | Mirror,Mirror / BLIND GUARDIAN |
ケルト音楽風の味付けを施したメタル・チューンは数多いが、これはその白眉と言える |
No.5 | Hymn / EDGUY |
非メタル楽曲のカヴァーがこれほどメタルらしく様になっている例を僕は他に知らない |
No.6 | Let The Hammer Fall / HAMMERFALL |
いや、これこそ正統派メタルってもんでしょ。メタル・ヘッズなら絶対盛り上がれるはずの90年代版「Balls To The Wall」もしくは「Kings Of Metal」 |
No.7 | Heeding The Call / HAMMERFALL |
頭を振れ! 拳を突き上げろ! そしてヲーヲーと合唱しろ! まさにメロディック・パワー・メタル・ファンのためだけに存在する、ツボ突きまくりの名曲 |
No.8 | Watching Over Me / ICED EARTH |
死んだ友が今でも俺を見守ってくれる、つらい時に護り、導いてくれる…この歌に心動かされない人とは友達になりたくないね |
No.9 | Shame / PINK CREAM 69 |
優れたフックを備えた佳曲。バンドにはなんの思い入れもないのに耳に残った。それこそ名曲の証 |
No.10 | Blue Bleeds Through / MICHAEL SWEET |
例えグランジ化しようとも、隠し切れないメロディ・メーカーとしての才能。悲痛なまでの哀愁に満ちた佳曲。 |
1998年を振り返って
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個人的には失望させられることの多い年だったと言っていい。期待していたRHAPSODY、STRATOVARIUS、HELLOWEENのアルバムは、どれも上記のランキングにはちゃんとランクインしていることからもかる通り、充分に優れた作品であったものの、前作の出来には及ばなかったからである。同じく期待していたANGRAの「FIREWORKS」やBLIND GUARDIANの「NIGHTFALL IN MIDDLE=EARTH」に至ってはランクインさせる気にすらならなかった。いい曲もあるにはあったのだが…。 そんな、客観的な完成度はどうあれ、個人的に「失望させられた」作品がランキングに並んでいること、そして何より、1位にこのような企画ものが選出されている、ということ自体、今年の作品のアベレージの低さを象徴している。 そのような状況のため、この年僕が一番よく聴いていた音楽は、実は98年当時全盛を極めていた日本のいわゆるヴィジュアル系バンドたちである。もともとXからメタルにハマった僕のような人間には、この手の音楽やルックスに対する偏見や抵抗は全くない。むしろ大好き、と言っていい。そもそもヴィジュアル系世代のミュージシャンの多くはHR/HMブームの洗礼を受けた世代なので、彼らのプレイする音楽には端々からメタルのエッセンスが感じ取れたしね。 僕好みの音楽がチャートの上位を占め、街でよく耳にすることが出来た、という意味で、いい時代だったなあ、という感慨があります。 |
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