The Best 10 Albums of 1997 |
No.1
RHAPSODY / LEGENDARY TALES |
衝撃という言葉しか思いつかないデビュー・アルバム。シンフォニック・メタルというジャンルを確立し、イタリアを欧州屈指のメタル大国に押し上げた記念碑的名作 |
No.2
STRATOVARIUS / VISIONS |
楽曲のバラエティ、完成度とも頂点に達した感のある最高傑作。演奏、サウンド・プロダクションまで含め、完璧というに相応しい |
No.3
GAMMA RAY / SOMEWHERE OUT IN SPACE |
ひたすらメロディック・スピード・メタル! ここまで迷いのないサウンドを出されちゃ、もはや何も言うことはない |
No.4
FAIR WARNING / GO! |
彼らは特別。そうとしか思えないオーラをサウンドがまとっている。一点の曇りもないポジティヴなメロディアス・ハード・ロックは、もはや神々しささえ感じさせる |
No.5
CLOCKWISE / NOSTALGIA |
元FORTUNEの天才メロディ・メーカー、ベニー・スドベリが元EUROPE、GLORYという歴戦の勇者たちの助けを借りて創造した、タイトル通りもはやノスタルジーの対象となった古き良き北欧メタルの世界。 |
No.6
PRETTY MAIDS / SPOOKED |
ベテランの意地を見せつけた充実のアルバム。聴きごたえあり。
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No.7
HAMMERFALL / GLORY TO THE BRAVE |
欧州における伝統的HM復権の狼煙となった記念碑的な一枚。音楽もファッションもピュア・メタルそのもの。北欧ならではの哀愁もまた魅力。 |
No.8
ELEGY / STATE OF MIND |
実力派シンガー、イアン・パリーを迎え、一気にB級色を払拭した入魂の一枚。重厚なヨーロピアン・メタルが堪能できる手応え充分の最高傑作。 |
No.9
HAREM SCAREM / BELIEVE |
HAREM SCAREMマジック再び! やればできるじゃん。後のインタビューでレコード会社に「作らされた」不本意なアルバム、みたいなことを言ってたけど、僕は好き |
No.10
IN FLAMES / WHORACLE |
もはや歌唱以外は正統派HMと呼んでも過言ではない。だからこそ僕のような軟弱なリスナーの心もつかんだ。唐突に終わる曲の構成さえ改善されれば完璧なんだが |
The Best Tunes Of 1997 |
No.1 | Warrior Of Ice / RHAPSODY |
勇壮な旋律に胸躍る。めくるめくヒロイック・ファンタジー世界の深みに聴き手を引きずり込まずにはいられない至高の名曲 |
No.2 | Visions / STRATOVARIUS |
変幻自在の展開が時の流れをも忘れさせる、緊張感に満ちた大作。ヨルグ・マイケルの多彩を極めたドラム・フィルも聴き所のひとつ。 |
No.3 | Shadow Of The Moon / BLACKMORE'S NIGHT |
リッチーらしいリリシズムに満ちた美しき名曲。HR/HMではないが、様式系HR/HMのファンであれば必ず感じるものがあるはず。 |
No.4 | This Blue World / CLOCKWISE |
楽曲の完成度としては他にもっと優れた曲がアルバムに収録されているが、この曲の歌詞と曲調が当時の僕の心境に完璧にフィットしていた |
No.5 | Angels Of Heaven / FAIR WARNING |
スピリチュアルなまでのポジティヴィティを感じさせる、彼らにしか作りえない名曲 |
No.6 | On And On / IMPELLITTERI |
非常にシンプルな、ただ男の切なさのみを伝えるストイックなバラード。インペリテリの曲で、100年後の人を感動させることの出来る曲があるとすれば、この曲だろう |
No.7 | Break Away / TERRA NOVA |
雲の上の大空を音速で飛翔しているかのような爽快感を感じさせる、スピード感溢れるハード・ポップ・チューン |
No.8 | Dragon Lies Bleeding / HAMMERFALL |
哀愁とヒロイズム。多くのHR/HMファンが求めるこれらの要素を兼ね備えた理想的なメタル・チューン。さすがイエスパー・ストロムブラード? |
No.9 | Shadow Dancer / ELEGY |
こういうストレートでカッコいい曲をメインにしてくれれば、ELEGYは日本でもっとウケたと思うのですが。 |
No.10 | The Hive / IN FLAMES |
楽曲をリードするギターのフレーズが病みつきになる、イエスパー節全開の一曲 |
1997年を振り返って
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アルバイトによってそこそこ経済的な余裕が生まれ、新譜CDを多く買うことができるようになったのは喜ばしいことだったが、あまりに「ハズレ」が多く、HR/HMのシーンが斜陽であることを実感したのが個人的にはこの年である。 そんな中、RHAPSODYのデビューは全く衝撃的だった。当時アルバイトしていたCDショップで読んだビクターの新譜案内に「超大型新人」と紹介されていたが、BURRN! 誌での扱いはそれほどでもなく、半信半疑で試聴し、ぶっ飛んだことを今でも鮮明に憶えている。 また、この年印象的だったのは、例のSTRATOVARIUS騒動である。この件は客観的にはティモ・トルキの行動に問題があるのは確かなのだが、「VISIONS」という名盤に対するBURRN! 誌のレビューは明らかにフェアではなかった。この時期BURRN! 誌のレビューを当てにして「ハズレ」を数多くつかまされていたこともあり、「VISIONS」にすっかりハマってしまった私の中で、BURRN! という雑誌に対する不信感が明確化する結果となった。 RHAPSODYとSTRATOVARIUSがいなければ、メタルを聴くのをやめていたかもしれない、ちょっと淋しいそんな年でした。 |
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