The Best 10 Albums of 1994
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No.1
HELLOWEEN / MASTER OF THE RINGS |
HELLOWEEN復活!を強く印象付けた、起死回生の一枚。多くを語る必要はない、聴けばわかる傑作。 |
No.2
ROBBY VALENTINE / ROBBY VALENTINE |
QUEENの音楽からロマンティックでセンチメンタルな部分のみを純粋培養して抽出したかのような、華麗なるドラマティック・ワールド。オリジナル・リリースは92年だが、日本に紹介されたのが今年なのでここに選出。 |
No.3
ROBBY VALENTINE / THE MAGIC INFINITY |
日本デビュー作となったセカンド・アルバム。前作に比べるとややコンパクトだが、それでも充分というか過剰にメロディアスでドラマティック。虫歯になりそうなほどに甘美なサウンドです。 |
No.4
YNGWIE MALMSTEEN / THE SEVENTH SIGN |
イングヴェイの、90年代における代表作に挙げられる名盤。楽曲のバラエティとクオリティが共に高い次元で調和し、日本で20万枚を売り上げた。ちなみに僕のライヴ初体験はこのアルバムのツアーでした。 |
No.5
ROYAL HUNT / CLOWN IN THE MIRROR |
前作が典型的北欧メタル・チューンで占められていたのに対し、今作はややアメリカンな楽曲も収められているが、「Wasted Time」、「Clown In The Mirror」そして「Epilogue」と、悶絶級の名曲3曲を収録しているというだけで名盤認定でしょう。 |
No.6
IMPELLITTERI / ANSWER TO THE MASTER |
こういうピュアな様式系HR/HMが当時絶滅の危機に瀕していたため、日本のHR/HMファンに大歓迎され、7万枚を売り上げた。ソリッドなHR/HMチューンを中心に、バラード、ヘヴィな曲もバランスよく収録した好盤。 |
No.7
IN FLAMES / LUNAR STRAIN |
当時注目を集めていた北欧メロディック・デス・メタルの真打。アコースティックの取り入れ方や、ヨーロッパ民謡からの影響、何よりそのメロディ・センスが群を抜いていた。とはいえ、まだまだ充分にアンダーグラウンドな空気感を漂わせているのだが。 |
No.8
BOSTON / WALK ON |
BOSTONがHR/HMかというと微妙だが、メロディアス・ハード的な要素は確かにあるはず。宇宙的で未来的なスケール感に満ちたサウンドは非常に魅力的。アメリカでは売れなかったけど、個人的には「THIRD STAGE」よりいいアルバムだと思います。 |
No.9
DREAM THEATER / AWAKE |
前作に比べ、グッとヘヴィになった音像に正直最初は失望しました。しかし聴き込んでみると、これがなかなかこのバンドにしてはドロドロしていて興味深いアルバムだということに気付かされます(気付くのに年単位の時間を要しましたが…)。 |
No.10
SAVATAGE / HANDFUL OF RAIN |
このバンドのアルバムとしては出来が悪い方の部類だが、超名曲「Chance」と、ファンならグッとくる「Alone You Breath」を収録しているという理由だけでここに。 |
The Best 10 Tunes of 1994 |
No.1 | Where The Rain Grows / HELLOWEEN |
完璧なメロディック・メタル・チューンですね。曲中の随所に設けられたフックが絶妙。 |
No.2 | Sole Survivor / HELLOWEEN |
ウリ・カッシュのパワー・ドラムだからこそ、の力強いパワー・メタル。 |
No.3 | Chance / SAVATAGE |
杉原千畝の内的葛藤を表現した輪唱パートが印象的な、ドラマティックな名曲。 |
No.4 | No Turning Back / ROBBY VALENTINE |
4分台の楽曲がこれだけの展開を詰め込み、しかも全く強引さを感じさせないとは…。恐るべき才能である。 |
No.5 | Epilogue / ROYAL HUNT |
アンドレ・アンダーセンのソングライターとしての才能ここに極まれり。 |
No.6 | Space Dye Vest / DREAM THEATER |
かつてここまで静かな悲しみと深い絶望以外の感情を感じさせない楽曲があっただろうか…。 |
No.7 | I Need Your Love / BOSTON |
希望に満ちた未来を感じさせる、爽快にして壮大な名曲。 |
No.8 | I Believe In You / ROBBY VALENTINE |
この1曲でロビー・ヴァレンタインの途方もない才能がわかるはず。 |
No.9 | Clown In The Mirror / ROYAL HUNT |
前作のタイトル曲と同様、哀しく劇的なサビが耳にこびりついて離れない。 |
No.10 | Behind Space / IN FLAMES |
急転直下のエンディングに度肝を抜かれる激情と寂寥のイエテボリ・サウンド。 |
1994年を振り返って
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個人的には、かなり低調だった年。日本盤のリリースこそこの年だが、オリジナルリリースはこの年ではないロビー・ヴァレンタインの1stアルバムや、逆にこの年はまだ日本盤がリリースされていないIN FLAMESのデビュー・アルバムが入っていたり、BOSTONなどというHMどころかHRと呼ぶのも苦しいアーティストのアルバムが入っているなど、かなり苦しまぎれのランキングである。当時の世界的なHR/HM氷河期をモロに体現することになってしまった形だ。 それでも僕のような欧州型のメタルファンはまだよかった。ほんの数年前まで全盛を誇ったアメリカン・ハードロック系はまさに壊滅状態で、かつてチャートを上昇したアーティストの大半は見る影もなくなり、当時流行のグランジ/オルタナティヴに鞍替えする情けない姿を見ることも稀ではなかった。 |
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