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ホームコラム>年間ベスト1992


The Best 10 Albums of 1992

No.1



DREAM THEATER / IMAGES AND WORDS

楽曲、演奏技術、プロダクション、そしてアートワークからタイトルまで、全てが完璧な奇跡の名作。プログレッシヴ・メタルというジャンルを代表する一枚にして、メタル史上に残る大傑作。

 


No.2



BLIND GUARDIAN / SOMEWHERE FAR BEYOND

ヘヴィ・メタルの重要な要素である「劇的さ」を極限まで高めた、彼らの最高傑作。パワフルに疾走しつつ繰り広げられるドラマティックなファンタジー・ワールドに酔いしれれば、あなたもたちまち時空の旅人。

 


No.3



IRON MAIDEN / FEAR OF THE DARK

原点回帰といえるピュアなヘヴィ・メタル作品。ブルース・ディッキンソン加入から始まった黄金時代の最後を飾るに相応しい、聴き所満載のハイ・クオリティな名盤。

 

No.4



W.A.S.P. / THE CRIMSON IDOL

実質ブラッキー・ローレスのソロ・アルバムだが、このドラマティックでどこか悲しみを感じさせる自伝的コンセプト・アルバムの完成度は,、HR/HM史上に残したい出色の出来栄え。独特のブライトなサウンドと、手数の多いドラミングも魅力。

 

No.5



FAIR WARNING / FAIR WARNING

恐るべき哀愁メロディの煽情力と楽曲の完成度。「Out On The Run」や「One Step Closer」、「Long Gone」など不世出の名曲を多数収録した驚異のデビュー作。過剰なまでにゴージャスなプロダクションと、パーティ・ロック調の楽曲の存在が時代を感じさせる。

 

No.6



BON JOVI / KEEP THE FAITH

過酷なツアーと、名声に伴う様々な苦しみで一度解散寸前まで追い込まれた彼らが、全てを乗り越え新たなスタートを切ったアルバム。全編にみなぎる、苦しみを克服した男たちならではのポジティヴィティが聴く者に力を与えてくれる。

 

No.7



YNGWIE MALMSTEEN / FIRE AND ICE

一般的な評価は高くないが、イングヴェイ史上最高にバラエティに富んだ楽曲と、洗練されたプロダクションを持ったアルバム。オリコン初登場1位を記録し、当時のHR/HMファンを驚かせた。ジャケットもインパクトがあってよろしい。

 

No.8



PRETTY MAIDS / SIN DECADE

80年代中期以降切望していた米国市場での成功を諦め、原点回帰したピュアなヘヴィ・メタル作品。ジョン・サイクスの名曲「Please Don't Leave Me」ばかりがクローズ・アップされてしまったが、楽曲はどれも粒揃い。

 

No.9



PANTERA / VULGAR DISPLAY OF POWER

メロディ重視派の僕にも、このアルバムは衝撃だった。この硬質なサウンドとヘヴィなグルーヴ感、そしてハードコアな雰囲気が90年代のメタル・シーンを席巻したわけだが、このアルバムほど楽曲が充実した作品はその後結局現れなかった。

 

No.10



MEGADETH / COUNTDOWN TO EXTINCTION

スラッシュ・バンドが過去のイメージを変えることなく、楽曲を聴かせる正統派のヘヴィ・メタル・スタイルに上手くシフトチェンジすることに成功した好例。ギター・サウンドが素晴らしい。

 


The Best 10 Tunes of 1992

No.1
Out On The Run / FAIR WARNING
  理屈抜きでカッコいい、アップテンポなメロディアス・ハードの理想型

No.2 Please Don't Leave Me / PRETTY MAIDS
  オリジナルより素敵。どこか都会的なフィーリングを備えた哀愁バラード

No.3 Somewhere Far Beyond / BLIND GUARDIAN
  聴き手のイマジネーションを異空間へと誘う壮大なるパワー・メタル。

No.4 Afraid To Shoot Strangers / IRON MAIDEN
  メイデンならではのドラマティックな間奏部にシビれる

No.5 Chainsaw Charlie / W.A.S.P.
  名曲揃いのアルバムは全曲ランク・インさせたいほどだが、代表としてこの曲を

No.6 Pull Me Under / DREAM THEATER
  「世界は回る、俺なしでも」こんな曲がアルバムのリーダー・トラックってのがすげえ

No.7 One Step Closer / FAIR WARNING
  サビの熱い盛り上がりには何度聴いても胸を打たれる

No.8 Surrounded / DREAM THEATER
  メロウなフィーリングが心をやわらかく包み込む、朝焼けの光のような曲

No.9 Theater Of Pain (Classic Version) / BLIND GUARDIAN
  オリジナルバージョンよりドラマティックで良い

No.10 Metropolis-Part 1 / DREAM THEATER
  未来っぽい曲調が素敵。キーボード・ソロ最高です。

 


1992年を振り返って


管理人がHR/HMを聴き始めた、記念すべき年である1992年は、前年にデビューしたNIRVANAのブレイクをきっかけとするグランジ/オルタナティヴのブームが世界的に広まった年であり、HR/HMのバブルがはじけたことが誰の目にも明らかになった年と言ってよい。前作をアメリカで800万枚以上売ったBON JOVIのアルバムが200万枚しか売れなかったという事実がそのことを象徴していると言えよう。

しかし、まだバブルの残り香は残っており、メジャー・レーベルからリリースされた作品の点数、そのクオリティ共に、アベレージから見て決して低いものではない。特に、PANTERAのアルバムと、DREAM THEATERのアルバムはHR/HM史上に燦然と輝く名作であると言ってよいだろう。

特に日本ではIRON MAIDENのアルバムが過去最高のセールスを記録したり、同時期に邦楽の強力タイトルが存在しなかったとはいえ、イングヴェイ・マルムスティーンのアルバムがオリコン・チャートで初登場No.1を記録するなど、メタル・バブルがはじける気配はなく、洋楽のロックに漠然とした憧れを抱いていた中学生(私)が、まずHR/HMに手を出したのは必然と言っていいだろう。この年に洋楽に興味を持たせてくれた諸状況に心から感謝したい。


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