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VANDENBERG
ALIBI
82
アリバイ (1985)

これまでセルフ・プロデュースでアルバムを制作してきた彼らだが、本作はヤップ・エガーモンドなるオランダ人プロデューサーを迎えて制作されている。恐らくは前作のセールス不振に対してレコード会社からのプレッシャーもあったのだろう、全体としてかなり80年代ならではのキャッチーさを意識した内容に仕上がっている。それでも#6「Fighting Against The World」は従来の「VANDENBERG節」を踏襲するハード・ロック・チューンとして人気が高いし、インストゥルメンタルの#10「Kamikaze」は日本のファンに対するオマージュとして日本のファンを喜ばせた。しかし、彼らなりに売れ線を意識した本作をもってしても欧米での人気の回復は果たせず、アルバム発売後、Voのバート・ヒーリンクが脱退してしまう。エイドリアン・ヴァンデンバーグは後任を探してのバンド継続も考えていたようだが、WHITESNAKEからの参加要請があったこともあり、バンド解散を決意。ここにVANDENBERGは終息する。ちなみに、デビュー作のロゴはともかく、前作の「砂漠のハイウェイ上を飛行するサメ」、そして本作の「古代遺跡から出現したワニ」といった独特のセンスのアートワークは、画家でもあるエイドリアン・ヴァンデンバーグ本人の手によるもの。

VANDENBERG
HEADING FOR A STORM
86
誘惑の炎 (1983)

前作同様、ジミー・ペイジ所有のスタジオで、セルフ・プロデュースによって制作されたセカンド・アルバム。アルバム冒頭を飾る#1「Friday Night」は、MTV時代を意識したのかかなりポップな曲調となっている。そして前作同様4曲目に配されたバラードの「Different Worlds」は「Burning Heart」に勝るとも劣らぬ佳曲に仕上がっている。また、ハード・ロック・ファンとしては何といっても劇的な感触の#5「This Is War」、そして疾走感が心地よい#9「Waiting For The Night」のような名曲が強く印象に残るだろう。個人的にも本作がVANDENBERGの最高傑作であると思っている。しかし、既にLAメタルのムーヴメントに火が付き始め、DEF LEPPARDなど、イキのいいイギリスのバンドが登場するなど、英米の若いHR/HMバンドが次々と登場し始めたこの時期、彼らのようなオランダ出身の、しかもどちらかといえば古典的なスタイルのハード・ロック・バンドはいささかオールド・ファッションと映ったのか、残念ながら本作はアメリカでは前作のような成功を収めることができなかった。一方日本ではプロモーション公演が行われたこともあり、エイドリアン・ヴァンデンバーグが長身美形のギター・ヒーローとしてもてはやされたこともあって、さらに人気を上昇させた。

VANDENBERG
VANDENBERG
82
ネザーランドの神話 (1982)

オランダのSCORPIONSと呼ばれていたTEASERのギタリストだったエイドリアン・ヴァンデンバーグはバンド解散後、THIN LIZZYのオーディションに参加し、落選。1982年に結成したバンドのデビュー作で、バンド名はエイドリアンのファミリー・ネーム(Van Den Berg)が、LA北部にあるVANDENBERG基地と同じ響きでキャッチーだったため、採用されている。バンドの個性を重視したレコード会社(「ATLANTIC」)の判断で、メジャーからの新人バンドとしては珍しいセルフ・プロデュース作品で、ジミー・ペイジ(LED ZEPPELIN)所有のスタジオでレコーディングされている。当時アメリカではHR/HMの人気が上昇しており、彼らも期待の新人としてレーベルが力を入れてプロモーションした結果、シングルとなったバラード#4「Burning Heart」が全米TOP40ヒット(39位)となり、KISSやOZZY OSBOURNEのサポートとしてツアーをした結果、アルバム自体もスマッシュ・ヒット(65位)となった。ブルージーな#1で始まるA面(#1〜#4)では70年代を引きずったサウンドをじっくりと聴かせ、B面(#5〜#9)では、日本のオールド・ファンに人気の高い#6「Too Late」を筆頭に、ハード・ロック色の強い内容になっている。個人的にはA面はややタルいが、B面は次作に通じる欧州的な叙情性も顔をのぞかせ、いい感じ。

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