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TIME REQUIEM
OPTICAL ILLUSION
81
オプティカル・イリュージョン (2006)

前作は充分に質の高い作品だったが、デビュー作に比べて良くも悪くも力の抜けた仕上がりだった。しかもリチャード・アンダーソン(Key)のもうひとつのプロジェクト、SPACE ODYSSEYの2作目がこのTIME REQUIEMを思わせるプログレ・メタル色の強い作風だったため、今後リチャードの「本命」プロジェクトはあちらに移行していくものと勝手に思い込み、このTIME REQUIEMに関しては「サイド・プロジェクトまで買わなくてもいいか」などと高を括っていた。しかし、恒例の大幅なメンバー・チェンジを経た本作でVoを務めるのが、本作に先立ってリリースされたリチャード関連の全プロジェクトからの再録ベスト盤「THE ULTIMATE ANDERSSON COLLECTION」に参加していたヨラン・エドマンであると聞き、購入決定。ハスキーな声質だった前任者から透明感のあるヨランへの交替はサウンドの印象をかなり変えており、音楽性自体も以前よりネオ・クラシカル風味を減退させ、ジャズ/フュージョン風味を加えていることもあって、一聴時の印象はさながら別バンドのよう。個人的には毎度変わり映えしないネオクラ・フレーズの嵐にいささか食傷気味だったため、この変化自体はウェルカム。疾走度は低いし、クサいメロディも控えめなので正直地味だが、全体としてはこれまでありそうでなかったタイプの音楽に仕上がっていて、意外と味わい深い。まあ、依然としてイングヴェイの音楽からの大胆な「引用」は随所に健在で、心なしかヨラン在籍時のアルバムからの引用が多めな気がすることには苦笑を禁じえなかったりもするのだが。


TIME REQUIEM
THE INNER CIRCLE OF REALITY
82
ジ・インナー・サークル・オブ・リアリティ (2004)

TIME REQUIEM名義でのセカンド・アルバム。名義での、というのは本作の前にSPACE ODYSSEY名義によるアルバムを挟んでいるため。SPACE ODYSSEYのVoがあまりにも強力だったため、ひょっとすると今後はそちらに注力していくのかも、と思っていたが、無事新作がリリースされた。またもやメンバー・チェンジがあり、リズム隊が同郷スウェーデンのプログレッシヴ・ロック・バンド、FLOWER KINGSに籍を置くヨナス・レインゴールド(B)、ゾルタン・ソルツ(Dr)に替わっている。前作同様プログレッシヴ・メタル色の強いネオクラシカル・スタイルの音楽性だが、妙に肩の力が入った仕上がりだった前作に比べ、自然体なムードが聴き易さにつながっている。疾走する#1、#4、堂に入ったプログレ大作のタイトル曲#2、風情のある荘厳なバラード#6、メロディ展開が絶妙な#7など、今回も楽曲は充実しているが、どの曲もこれまで彼(リチャード・アンダーソン)が発表してきた楽曲と表情が同じであるために、これまで彼の音楽をずっと聴いてきた僕のような人間には「ルーティン・ワーク」めいて聴こえてしまうというのも正直なところ。バッハの#8、ボーナス・トラックであるABBAの「Voulez Vous」といったカヴァー曲の収録もまた、なんか微妙に手抜き感が漂っている…というのは穿ちすぎでしょうか。

TIME REQUIEM
TIME REQUIEM
86

タイム・レクイエム (2002)


ビジネス上の問題でMAJESTICというバンド名を使用できなくなったリチャード・アンダーソン(Key)の新プロジェクト。バンド名こそ変わっているものの、メンツはBのマーティン・ウェザウスキーがディック・ロウグレン(元ARMAGEDON〜LAST TRIBE)に替わっているのみで、ほぼMAJESTICそのもの。当然音楽もMAJESTICそのもの、かというとそうでもなく、基本のネオクラシカル・スタイルはそのままに、プログレッシヴ・メタル風味を大幅に増し、大作志向が強まっているのがこのTIME REQUIEMの特徴。バンド名を冠した1曲目から9分を超える大作で、続く#2も8分超えの大作。#3は悶絶ネオクラ疾走チューンだし、荘厳な#4、リチャード・アンダーソンの本領発揮というべき、クラシカルに疾走するテクニカル・インストの#5、SYMPHONY X風の#6、クラシックからの引用などを交えつつダイナミックに展開する#7と、充実した楽曲が並ぶ。こんなこともできるのね、というアヴァンギャルドな小曲#8を挟み、かつてのMAJESTICを思わせる#9まで、まさにリチャード・アンダーソンのエッセンスを凝縮した集大成と呼ぶべき一枚。あまりの密度の濃さに聴き疲れする感は無きにしも非ずだけど(苦笑)。

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