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SUPREME MAJESTY
ELEMENTS OF CREATION
84
エレメンツ・オブ・クリエイション (2005)

ムチャクチャ日本人好みの北欧フレーバー全開のサウンドを展開しているにもかかわらず何故かイマイチ注目度が低いような気がする彼らの3作目。GとKeyを兼任していたシリレ・アンダーソンがKeyに専念することになり、メンバーが昼働いている会社の同僚(!)であるというトビアス・ウェルネルソンなる新しいGを迎え、さらにドラマーも替わっている。新しいギタリストの影響か、前作ではハード・ポップ寄りだった音楽性が、今回はネオクラシカル系様式美に接近している。とはいえ全編を包み込む透明感に満ちた北欧フレーバーは相変わらずで、この手の音を好む手合いであれば満足すること請け合い(特にKeyのアレンジが絶品!)。ヨアキム・オルソンの甘い声で歌われるメロディ・ラインは相変わらずキャッチーだが、サウンド自体がやや様式系HR/HMとして剛直なものになった分、声質とのミスマッチを起こしているような感も。今回は泣き系でキメてくれたバラードからネオクラ全開なインストまで、これ!というキメ曲はないものの全曲クオリティが高く、安心して聴ける一枚に仕上がっています。ボーナストラックである「Out In The Fields」(GARY MOORE)と「Far Beyond The Sun」(YNGWIE MALMSTEEN)のカヴァーは、選曲があまりにもベタですが、元曲がいいのでそれなりに楽しめます。

SUPREME MAJESTY
DANGER
83

デンジャー (2003)


個人的には大注目している、古き良き北欧メタルの遺伝子を最も色濃く受け継いでいるバンド、SUPREME MAJESTYのセカンド・アルバム。キーボードが脱退し、ギタリストの片割れがKeyも兼任しているが、作中のキーボードは減るどころかむしろ目立つようになっている。キーボードが印象的な曲から疾走曲へ、というオープニングの流れは前作と同じ。#3のタイトル曲はKeyのアレンジがモロに80年代ハード・ポップでニヤリ。この曲に象徴されるように、本作は全体的に前作にもあったハード・ポップ色が強く、前作で絶妙なバランスを見せていた荘厳さとキャッチーさのバランスが若干キャッチーな方へ傾いている。その結果よりVoが前面に出るようになり、前作でも多少感じられたVoのピッチの甘さとパワー不足がちょっと気になるようになった感も。なかなか魅力的な声なんですけどね。2曲収録されているバラードは今回も80年代の産業ポップ・メタル・バンド風の甘口バラードなのですが、たまには泣き系のバラードも聴いてみたい。インパクトは前作の方が強かったけど、クオリティ的には前作と同等の優れたメロディック・メタル作品です。特に80年代ハード・ポップ好きは必聴。ちなみにジャケットのアートワークは前作に引き続き、DARK TRANQUILLITYのニクラス・スンディンの手によるもの。

SUPREME MAJESTY
TALES OF A TRAGIC KINGDOM
86
テイルズ・オブ・ア・トラジック・キングダム (2002)

1曲目、「Strike Like Thunder」のイントロのファンファーレ風Keyが鳴り響いた瞬間拳を天に突き上げガッツポーズ。そして2曲目「Not Of This World」が猛烈な疾走を開始した瞬間「俺はこんな音楽を聴きたかったんだアーッ!!!」と絶叫したい衝動に駆られました。続く#3「Towards The Northern Star」の胸締め付けるフックに満ちた歌メロ…。いや〜素晴らしい。叙情性豊かに響き渡るキーボード、要所要所で強烈なリリシズムを感じさせるツイン・リードの調べ、そしてやや鼻にかかった甘い歌声を聴かせる、若いメンバーの中に一人混じった30代のオサーンシンガー、ヨアキム・オルソンによるキャッチーかつ哀愁に満ちた歌メロ、これこそが北欧メタルですよ。それもEUROPEというより、TREATや220VOLT、ALIENのようなどちらかというとB級な感じの(笑)。いやこれは褒め言葉ですよ。僕大好きですもん、そーゆーバンド。#4「Forever I'll Be」が80年代の産業ポップ・メタル・バンド風の甘口バラードだったり、#5「Let It Go」が日本のヴィジュアル系バンドの曲みたいなのはご愛敬だが、後半はドラマティックなナンバーが並び、欧州系叙情メタルを愛するファンを必ずや満足させるクオリティを示している。激甘のメロディに加えて、フレドリック・ノルドストロームがプロデュースしている割には軽めのプロダクションが「軟弱」なイメージを醸しだしているが、それだけにメタル初心者には聴きやすい一枚かも。

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