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STRATOVARIUS
NEMESIS
88
ネメシス (2013)

長年に渡ってバンドの屋台骨を支えてきたヨルグ・マイケル(Dr)が「満足なプレイができるうちに辞めたい」という理由で脱退。オーディションを経て後任に、弱冠24歳にして10以上のバンドで活躍してきたフィンランド人ドラマー、ロルフ・ピルヴを迎え、さらに若返ったSTRATOVARIUSの通算14作目となるオリジナル・アルバム。前作はややプログレッシヴな印象を与えるアルバムだったが、本作では半ば意図的に過去のスタイルへの揺り戻しが行なわれ、アグレッシヴな曲からシングル向きのキャッチーな曲、美しいバラードまで、バラエティに富みつつ比較的コンパクトな楽曲が揃えられている。コンパクトとは言いつつ、いずれの曲にも巧妙なフックが設けられ、個々の楽曲のキャラ立ちは充分。特に今回、イェンス・ヨハンソンのKeyにエレクトロニカ的なサウンドが多用され、これまでにない新しさを生んでいるのが印象的。新加入のロルフによるヨルグに比べ多様性に富んだテクニカルなドラミングも違和感なくマッチしている。高度に洗練されたそのサウンドは力強くもしなやかで、美しい。

STRATOVARIUS
ELYSIUM
85
エリジウム (2011)

新生STRATOVARIUSの第2弾。前作は、新しい面を見せつつも、全体的には従来の彼らのパブリック・イメージを逸脱しないというか、むしろ意識的に過去のサウンドを再現しようとしているかのような雰囲気も感じられたが、本作では前作から加入したマティアス・クピアイネン(G)がアルバム本編9曲中6曲と大半の楽曲(18分超の大作を含む)に関わったためか、これまでのSTRATOVARIUSサウンドとは一線を画す「新しさ」が印象的。ティモ・トルキ在籍時の特徴だった「ベタでわかりやすいメロディ・展開」は姿を消しているため、一聴しての印象は地味であるが、代償として得た洗練とスケール感はHR/HM界広しと言えど、なかなか類を見ないものである。全編でイェンス・ヨハンソンのKeyサウンドがフィーチュアされているが、ありがちな「シンフォニック・メタル」とは一線を画すプログレッシヴなアレンジがユニーク。それでいて凡百のプログレ・メタルのような無意味な複雑さは皆無で、全体的な印象はスマート。派手さには欠けるが、この手の音楽には珍しくスルメの趣があり、聴き込むほどに味わいが増す。私は基本的に「メタルはインパクトが強くてナンボ」という考えの持ち主であるため、このスタイルが過去より良い、などと絶賛はしないが、久しぶりに「ありがちではない、知的なパワー・メタル」を聴いた気がする。もはやティモ・コティペルトの歌声のみがSTRATOVARIUSであることを示しているという状態をどう捉えるかは微妙な所か。

STRATOVARIUS
POLARIS
85
ポラリス (2009)

金銭トラブルに端を発する一連の騒動の中、バンドの中心人物だったティモ・トルキ(G)はバンドの解散を宣言、REVOLUTION RENAISSANCEを始動させたが、残ったメンバーが結束し、STRATOVARIUSとしての活動を続けることを決意。26歳の若手ギタリスト、マティアス・クピアイネンを迎えてリリースする新生STRATOVARIUSの第一弾アルバム。もともとティモ・トルキは演奏によって個性を主張するタイプではなかったので、パッと聴きのサウンドは従来とほとんど変わっておらず、クリアでタイトなメロディック・メタルを聴かせてくれる。新Gの影響か、以前よりプログレッシヴ・メタル色が強まったような感もあるが、ヨルグ・マイケルの直線的なドラミングの貢献もあり、全体的にはストレートな、従来の音楽性を踏襲したスタイルをキープしている。全体的に楽曲が若干淡白で、盛り上がりに欠けるきらいがあるが、元々それほど大仰に盛り上がるタイプでもなかったので、楽曲に対して感じた物足りなさは結局ティモ・トルキ独特の哀愁のメロディ・センスが失われたことによるものだろう。ただ、優れたミュージシャン(新Gも技術的にはかなり高度なものを持っている)の集団だけに、全体的なクオリティは充分に高く、ファンを失望させるような作品ではない。アートワークの美麗さも好印象。歌詞の多くはティモ・トルキへのあてつけか。


STRATOVARIUS
STRATOVARIUS
79
ストラトヴァリウス (2005)

STRATOVARIUS史上最大の問題作、ということになるのであろう。フィンランド出身のアーティストとしては史上最高額である300万ドル以上の契約金が払われたといわれる、「Sanctuary」(IRON MAIDEN等が所属)への移籍に端を発するメンバー・チェンジ騒動、熱狂的なファンによってティモ・トルキ(G)が刺されたという事件、トルキの精神病院への入院などスキャンダラスな話題の数々を振りまき、結局一度は脱退したティモ・コティペルト(Vo)とヨルグ・マイケル(Dr)が復帰してリリースされたニュー・アルバム。先行シングル#1「Maniac Dance」が、METALLICAやMEGADETHの楽曲との類似を指摘される、彼らとしてはかなり異色な楽曲だったため、これまでの作品とは全く異なる音楽性に変化してしまったのではないかと予想していたが、その#1以外は前作の延長線上にある、「想定の範囲内」な楽曲でちょっと拍子抜け。ただ、さほど音楽性が変化しなかった分、彼らのトレード・マークであった爽快な疾走感や派手なソロ・プレイ、彼らがファン層を広げるのに貢献したと思われるキャッチーな楽曲が存在しない本作に対しては、単に「地味なアルバム」という評価しかできない、というのが正直なところ。まあ、僕はファンですからそこそこ楽しめましたがね。小ティモ節というべき独特の歌い回し全開の#2「Fight!!!」なんて彼のファンにはたまりません(笑)。ただ、このアルバムでこのバンドの音楽を判断してもらいたくはないな。

STRATOVARIUS
ELEMENTS PART2
82
エレメンツ・パート2 (2003)

前作に続く2部作の後編。前作のアートワークは「火」と「水」を象徴していたが、今作は「地」と「風」だそう。こっちのジャケットの方が僕は好みです。…が、中身は前作の方が良かった(笑)。前作に対し、「よりメタリックなアルバム」という触れ込みだったはずだが、1曲目からシンフォニックな大作系のスローな「Alpha & Omega」でスタートするためにメタリックな印象はない。とにかく、なんだかえらく地味なアルバムに仕上がっていて、一瞬前作のアウトテイク集かと思ってしまうほど。シングル曲の#2「I Walk To My Own Song」も、まるで「Hunting High And Low」のデモ・テイクかと思ってしまうほどシンプルな仕上がり。まあ、「Hunting〜」が名曲なだけに、それでも充分カッコいいんだけどね。速い曲はただ駆け抜けるだけ、といった感じだし、それ以外の曲も表情に乏しく、聴き終えた後印象に残っているメロディというのはほとんどない。強いて言えば#7「Luminous」の浮遊感、そしてマイケル・キスクが歌えば映えそうな、ヨーロッパの童謡を思わせる明るいメロディを持った#9「Liberty」(この曲がこのラインナップにおける最後の曲となってしまったというのはなんとも象徴的だ)あたりは印象的だが…。この刺激に乏しいアルバムの中で、一番耳を引くのはやはりヨルグ・マイケルの多彩を極めるドラム・フィルかな。

STRATOVARIUS
ELEMENTS PART1
86
エレメンツ・パート1 (2003)

中心人物であるティモ・トルキとシンガー、ティモ・コティペルトのソロ活動を経て発表された本作は2部作アルバムの1作目。ティモ・トルキによると「よりシンフォニックなアルバム」であるとのこと。オープニングには前作同様キャッチーなシングル・ナンバー「Eagleheart」を配置。しかし、アルバム全体の印象は非常に大作主義的で、タイトル通り非常に幻想的なパートを有する変幻自在の#4「Fantasia」、タイトル曲である#8「Elements」など10分級の大作以外にもLED ZEPPELINの「Kashmir」を思わせるエキゾチックな風情を持つ#2「Soul Of A Vagabond」、フランスでも人気の高い彼らの、感謝の意を表したものか(?)フランス語のタイトルを持つバラード#6「Papillon」もそれぞれ7分を超え、これまで以上に作りこまれた印象。むろん彼らならではのメロディック・スピード・メタル・ナンバーも健在で、何かに追い立てられるかのような切迫感を秘めた#3「Find Your Own Voice」(コティペルトのひっくり返る寸前のハイトーンがセクシー:笑)、ティモ・トルキにしては珍しくワウをかけたギター・ソロがいいアクセントとなってい#5「Learning To Fly」、共に佳曲である。久々にテクニカルなインストも収録し、全体的にはヴァラエティに富んだアルバムだが、スピード・メタル的な印象は薄いので、疾走感を求める向きにはやや物足りないかもしれない。

STRATOVARIUS
INTERMISSON
78
インターミッション (2001)

「INFINITE」に伴うツアー終了後、しばらく活動を休止することを宣言した彼らが、その間の空白を埋めるためにリリースした企画盤。過去にボーナス・トラックやシングルのB面に収録されていた曲や、トリビュート・アルバムなどに提供されていたアルバム未収録曲を中心に、未発表ライヴ音源や新曲4曲で構成されている。新曲は叙情的なバラード#1、ムーディーで哀愁漂う#2、イェンス・ヨハンソン(Key)作の疾走曲#3、なんとティモ・トルキ(G)作ながらギターレスのインストゥルメンタル#4、どれもまずまずだが、特筆するほどの曲でもない。あと日本人が耳にしていないであろう音源としては、これまたイェンス作のメランコリックな小品#8、彼らにしては珍しい軽快なロック・チューンの#13「It's A Mystery」と、「DESTINY」のフランス盤ボーナス曲だった#14「Cold Winter Nights」、これも可もなく不可もなし、といった感じ。ファンなら聴く価値は充分にあると思うが、個人的にはライヴ音源などを入れた中途半端な内容より、これまでにリリースされたアルバム未収録曲全てをコンプリートしてくれたほうがコレクター心理的に嬉しかったな。特に「Father Time」のシングルに収録されていた「Future Shock '96」はぜひ収録して欲しかった…。RAINBOWの「I Surrender」のカヴァーは、オリジナルに比べるとどうしてもティモ・コティペルトの歌唱が頼りなく響いてしまうという意味で収録しないほうが良かったのでは。

STRATOVARIUS
INFINITE
90
インフィニット (2000)

最初の4小節ほどを聴いただけで、僕はSTRATOVARIUSがメジャーの風格を身につけたと確信した。オープニングを飾るのは疾走曲でもなければ大作でもない。昼間、ヒット・ポップスばかりがかかるラジオから流れてきたとしてもリスナーはさほど違和感を覚えないのではないかというほどの圧倒的なクオリティを備えたシングル向きの名曲#1「Hunting High And Low」。その他、フックに富んだ展開が印象的な#4「Phoenix」や、イェンス・ヨハンソンが書いた曲の中では最もメロパワ然とした曲かもしれない#5「Glory Of The World」、いわゆる明快な「メロスピ」である#7「Freedom」、など佳曲が揃っている。今回も2曲収録された大作#3「Mother Gaia」、#8「Infinity」はいずれも荘厳な、スケール感に満ちた仕上がりだが、「Mother Gaia」の中間部のオペラティックなパートはGAMMA RAYの「Heal Me」に似すぎてない? と、誰もパクリバンド呼ばわりできないほどの風格を身につけた今だからこそ敢えてパクリ疑惑を浮上させてみたりして(笑)。エンディングを飾るのはアコースティック・ギターとストリングスのみを伴奏とする爽やかでありつつも物悲しい、3分に満たないコンパクトな#9「Celestial Dream」。オープニングもエンディングもコンパクトな曲、という事実がこのアルバムのコンパクトな印象を決定付けている。サウンド・プロダクションの良好さはこのジャンルの音楽では最高峰。ディレク・リッグスによるアートワークも素晴らしく、マイナー臭の一掃された高品質なアルバム。彼らの音楽の持つマイナー臭は魅力的だったんだけどね。

STRATOVARIUS
DESTINY
88
デスティニー (1998)

いきなり1曲目から10分を超える大作を配置し、前作の大成功に甘んじることなく冒険してみせる姿勢を示した7作目。ティモ・トルキの内的宇宙における「善と悪の闘い」がテーマとなっている作品とのことだが、別にコンセプト・アルバムというわけでもない。フィンランドでシングル・ヒットとなった#2「S.O.S」や、泣きのギターが印象的な#4「4000 Rainy Nights」など、今までになくポピュラリティの高い楽曲を収録する一方、いかにもの疾走曲はさほど印象的でもない。むしろ、ティモ・トルキがSTRATOVARIUSに加入する以前にやっていたバンドの曲を練り直したという#7「Playing With Fire」などがなかなか渋い魅力を放っている。とはいえ、オープニングとエンディングを飾る10分に及ぶ大作がどちらも素晴らしい疾走パートを有している名曲なので、楽曲に対する満足度は高い。若干わかりやすさが減じたことに不満を持つファンもいたようだが、それはむしろティモ・トルキの作曲が成熟に向かっていることの現れと解釈すべきだろう。

STRATOVARIUS
VISIONS IN EUROPE
83
ヴィジョンズ・イン・ヨーロッパ (1998)

傑作「VISIONS」によって一躍ヨーロピアン・メタル・シーンのスターダムにのし上がったSTRATOVARIUS初のライヴ・アルバム。レコーディングは97年9月のミラノ公演とアテネ公演より。音質最高とは言いがたいが、非常に生々しい音で、臨場感/ライヴ感に満ちている。15曲収録と、2枚組の割にさほど収録曲は多くないが、それは長尺の曲を収録しているからで、ボリューム感に文句はない。選曲もこの時点におけるほぼベストと言っていい。個人的には「FOURTH DIMENSION」アルバム収録の名曲「Against The Wind」と「Distant Skies」がこの強力ラインナップによるプレイで聴けることに感激。テンポアップした「Kiss Of Judas」もカッコいい。この曲に限らずヨルグ・マイケル(Dr)の前ノリなドラミングに引っ張られて、ただでさえ速い彼らの曲がさらに速くなっていてスリリング。日本では何かと批判されることも多いティモ・コティペルトのVoもライヴでこれだけ歌えていれば合格点でしょ。「VISIONS」によるブレイク前の古い曲に対するオーディエンスの反応もすこぶる良く、雰囲気はとてもいい。こういう、バンドが一番ノッている時期にライヴ・アルバムを出せるというのはすごく幸福なことだと思う。

STRATOVARIUS
VISIONS
92
ヴィジョンズ (1997)

STRATOVARIUSを名実共にヨーロッパを代表するメタル・バンドの地位に押し上げた大傑作アルバム。1曲目、チェンバロの音色による荘厳なイントロと、古典的なGとKeyによる掛け合い形式のソロ・バトルを含む疾走チューン「Black Diamond」から、へヴィかつ神秘的な#2「Kiss Of Judas」への流れ(海外盤は1、2曲目が逆になっている)でたちまちアルバムの世界に引き込まれる。その他ライブで大合唱となる#3「Forever Free」、#5「Legions」といった疾走曲はどれも昂揚感に溢れ、ポップとさえいえるキャッチーな#8「Paradise」、感動的なバラード#9「Coming Home」、テクニカルなインスト#7「Holy Light」と、名曲、佳曲揃い。中でも、10分を超える大作であるタイトル曲#10「Visions」は緊張感溢れる展開で全く飽きさせることのない名曲。この曲におけるヨルグ・マイケルのフィルインの多彩さは、ヘヴィ・メタル史に残る名演だ。この充実した作品にヨーロッパのプレスは惜しみない賛辞を贈り、アルバムは欧州各国で大成功を収め、多くの後続バンドに多大な影響を与えた。日本ではB!誌のレビューを巡って一悶着あった作品だが、本作がSTRATOVARIUS節といわれるスタイルを完成させた彼らの最高傑作であり、メロディック・スピード・メタルというジャンルを代表するアルバムのひとつであることは疑いようのない事実である。

STRATOVARIUS
EPISODE
87
エピソード (1996)

STRATOVARIUSに元SILVER MOUNTAIN〜YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE〜DIOの天才キーボード奏者イェンス・ヨハンソンと幾多のジャーマン・メタル・バンドを渡り歩き、凄腕の職人ドラマーとして評判の高かったヨルグ・マイケルが加入したという報せは僕に「なんでまたフィンランドなんてヨーロッパの片田舎のB級バンドに…?」という疑問を抱かせた。いずれにせよ、この大胆な人事で一気に強化された演奏力のもと発表された本作は、当然というべきか、他のB級ヨーロピアン・メタルの群れから頭一つ抜き出るクオリティを有していた。彼らの化けっぷりは、オープニングを飾る強力なパワー・メタル・チューン「Father Time」を聴くだけでも明白である。そのように高いクオリティを認めつつも、僕がこのアルバムを聴いて諸手を上げて喜ぶことができなかったのは、「メロディックな速い曲」と「へヴィでダークな曲」の殆ど2パターンしかない曲調の狭さが原因である。個々の曲を聴けば間違いなくクオリティは高いのだが、前作でキャッチーな曲からドラマティックな展開を持つ曲まで、結構多彩でバラエティに富んだ曲作りを披露していただけに、今回のアルバムは一本調子な印象が拭えない。むろんそこらのB級バンドのアルバムよりはるかにレベルは高いし、実はこのアルバムが日本の古参のファンの間では最も人気と評価の高い作品なのだが、個人的に好きなバンドであるだけに敢えて苦言を呈してみた。本作のエンディングを飾る、クサ過ぎるメロディと歌詞を持ったバラード#12「Forever」は名曲。

STRATOVARIUS
FOURTH DIMENSION
89
フォース・ディメンション (1995)

専任シンガーとしてティモ・コティペルトを迎え入れたSTRATOVARIUSの通算4作目。事情をよく知らないリスナーであれば、指摘されなければVoが交代したことに気付かないほどティモ・トルキと声質の酷似したコティペルトではあるが、聴き比べればハッキリわかる歌唱面での向上が音楽のクオリティアップに一役買っている。しかし、単純に楽曲面だけで見てもその充実ぶりは間違いなく過去最高、下手をするとその後の彼らのアルバムを上回るほどのフックに満ちている。高揚感に満ちたコーラスを持つ#1「Against The Wind」、アニメの主題歌かと思ってしまうほどのストレートなカッコよさに満ちた#2「Distant Skies」、シンセ・ベースを使用し、スペイシーなムードに仕上げたキャッチーな#3「Galaxies」、フィンランドの雪原の夜景が瞼に浮かんでくるようなムーディーなバラード#4「Winter」、#8「Nightfall」、ドラマティックな大作系チューンである#9「We Hold The Key」に#10「Twilight Symphony」など、聴き所は多い。強力メンバーを揃えた彼らのその後のアルバムに比べると演奏のクオリティは低いし、プロダクションにも甘さが残る。そしてQUEENSRYCHEやイングヴェイの特定の曲を露骨に想起させる曲の存在もB級(C級?)っぽさを感じさせる。しかし、そうした問題をおいても魅力を感じさせるだけの力を、楽曲が持っている。「最高のB級メタル」この言葉をこのアルバムに贈りたい。

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