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SAVAGE CIRCUS
OF DOOM AND DEATH
83
オヴ・ドゥーム・アンド・デス (2009)

元々トーマス"トーメン"スタッシュ(Dr:元BLIND GUARDIAN)のプロジェクトとしてスタートしたSAVAGE CIRCUS。その往年のBLIND GUARDIANを思わせるサウンドはメロディック・パワー・メタル・ファンの支持を得て商業的にもまずまずの成功を収め、EDGUYの前座として来日公演も実現させた。しかし、トーメンが体調不良によってライヴ等、バンドの活動に参加することがままならなくなったため、創設者にもかかわらず解雇されるという衝撃的な事態に。トーメンに代わってドラマーの座に就いたのは、アメリカ人でありながらすっかり活動の拠点をドイツにしているマイク・テラーナ。また、IRON SAVIORのイェンツ・レオンハルトが正式なベーシストとして加入している。基本的な音楽性は前作を引き継いだBLIND GUARDIAN型のメロディック・パワー・メタルで、中心人物であったはずのトーメンを欠いてもクオリティは全く下がっていない。キメ曲のなさは前作同様だが、アートワークに象徴されるように、音作りから楽曲の構成まで洗練の度合いを強めており、マイクのトーメンよりテクニカルなドラミングもそれに貢献している。ただ、前作の荒々しさが好みだったという人にとっては、本作にかつてBLIND GUARDIANが辿った「複雑化」の萌芽があるのが気になる所かも。とはいえ、本作でも疾走感は前作に劣らぬ勢いをキープしたのは正解だろう。

SAVAGE CIRCUS
DREAMLAND MANOR
83
ドリームランド・マナー (2005)

BLIND GUARDIAN(以下BG)を脱退したトーメン・スタッシュ(Dr)の新プロジェクト。BGのスタッフだったことでも知られるIRON SAVIORのピート・シルークがスタッフおよびGとして参加しているのは、かつてIRON SAVIORの1stでトーメンにDrをプレイしてもらった恩返しだろうか。元々トーメンがBG向けに書いた曲が、あまりにも昔の彼らっぽいものだったためバンドでの使用が見送られ、その曲を披露する場として結成されたプロジェクトだけに、近年複雑化の進むBGの楽曲に対し、「FOLLOW THE BLIND」〜「TALES FROM TWILIGHT WORLD」期のBGを思わせる、ファストで力強いメロディック・パワー・メタルが展開されている。驚くべきはピート・シルークがかつてプロデュースを手掛けた縁で紹介したPERSUADERのイェンス・カールソン(Vo)と、エミール・ノーベリ(G)の「ブラガそっくりさん」っぷりで、イェンスのVoはハンズィ・キアシュに瓜二つ、そしてギターの音作りもBGそのもので、まるでクローンである。正直、かつてのBGほど劇的で印象的なコーラスやメロディは聴くことができないが、初期BGのような攻撃性を備えていながら、楽曲の構成力などはキャリア相応の熟練を示しており、荒々しくもなかなか完成度は高い。トーメン同様、最近のBGの複雑化路線にフラストレーションを感じていたような向きにとっては、溜飲の下がる音ではないだろうか。

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