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MARK BOALS
EDGE OF THE WORLD
81
エッジ・オヴ・ザ・ワールド (2002)

好評を博した前ソロ・アルバムは、アルバムタイトル名を関した「バンド」へと移行、本作はまたもや新しいソロ・プロジェクトとなる。トニー・マカパイン(G)やヴァージル・ドナティ(Dr)といった前作に参加していたメンバーも関わっている(特にトニーは今回もメインのギタリストだ)が、KeyはLANA LANEのブレーン、エリク・ノーランダーに交代、そして大半の楽曲のDrは元BLACK SABBATH〜DIOで、現在LANA LANEのツアー・ドラマーも務めているヴィニー・アピスとなっている。そしてLANA LANEのギタリストであるニール・シトロンや、豪州のテクニカル・ギタリストであるクリス・ブルックスも参加するなど、前作に比べ制作に関わっている人間が多く、ソロ・アルバムらしい作品と言えよう。前作のネオ・クラシカル路線がバンドRING OF FIREへと継承された結果、本作の中心的な路線はプログレッシヴ・メタルとなっている(プログレ的な要素は前作にも内在していたが)。#1〜#3の流れや、キャッチーな#5、#13などはなかなか良いのだが、前作タイトル曲のように気持ちよくアタマを振れるストレートな楽曲がないのが個人的には物足りない。とはいえエリク・ノーランダーのKeyの音色が醸し出す雰囲気はなかなか趣があって良いし、プログレ・メタルが好きな人であればかなり楽しめるアルバムだと思う。


MARK BOALS
RING OF FIRE
83
リング・オヴ・ファイアー (2000)

イングヴェイのバンドへの復帰によって、BURRN!誌の99年度ベスト・ヴォーカリストに選出されるなど、ようやくHR/HMシーンの最前線(?)へと復帰したマーク・ボールズによる、新たなるソロ・プロジェクト。今回バックを務めるのはトニー・マカパイン(G)、ヴィタリ・クープリ(Key:ARTENTION)、ヴァージル・ドナティ(Dr)という、フュージョン・メタル・プロジェクトPLANET Xの面々で、演奏力についてはイングヴェイのバンドをも凌駕するほど強力。ヨーロピアン・メタル・バンドのジャケットを数多く手掛けたエリック・フェリッペによるアートワークからも予想される通り、恐らく日本人のディレクションによるものだろうが、音楽性もアメリカンだった前ソロ・アルバムから一転、(日本人の)期待通りのネオ・クラシカル路線となっている。1曲目「Ring Of Fire」のイントロを聴いただけでネオクラ小僧たちはガッツポーズだろう。2曲目が7分を超えるややプログレッシヴなナンバーで、1曲目の疾走チューンで盛り上がった気持ちの勢いが削がれたり、妙に音質が軽かったりと、気になる点も多いが、とりあえずこのムード、方向性にマークの絶品のハイ・トーンが乗っているというだけで満足がいく人も多いのではないか。日本盤ボーナスである#12はプッチーニの有名オペラ曲をチェコ・シンフォニー・オーケストラとプラハ合唱団をバックに歌い上げた曲で、マークのロック・シンガー離れした歌唱力を証明するものとなっている。

MARK BOALS
IGNITION
74

イグニション (1998)


イングヴェイの「TRILOGY」における見事な歌唱によって一部のファンの間では伝説的な存在となっていたマーク・ボールズの初ソロ・アルバム。イングヴェイのアルバム参加後は、ほぼ裏方的な仕事が中心で、マエストロ・アレックス・グレゴリーなるギタリストのソロ・アルバムにおけるゲスト参加(92年)、ヨルグ・フィッシャー(元ACCEPT)と結成したBILLIONAIRES BOYS CLUBのアルバム(93年)といった散発的な仕事はあったもののHR/HMの人気低迷もあって表舞台への復帰は叶わなかった。しかし、96年、イングヴェイのカヴァー・アルバム「INSPIRATION」への参加、そして同作に伴うツアーに帯同したことで、こうしてソロ・アルバム発表への道が開かれた(マネージメントがイングヴェイと同じ)。ギタリストがダグ・アルドリッチ(元LION〜BAD MOON RISING)というあたりに「日本市場を意識した作品」という臭いがプンプンしている(苦笑)。肝心の内容だが、彼に期待されるクラシカルな要素は皆無の、アメリカンな作品で正直肩透かし。JOURNEYやSTYXっぽい産業ロック路線から、ブルージーな曲やブギー調の曲など、10年前のHR/HMシーンに満ち溢れていたタイプの楽曲は懐かしさもあるが、クオリティが今ひとつなためにあまり印象に残らない。まあ、曲の方向性にマッチしているかどうかはともかくとしてマーク・ボールズのハイ・トーンは相変わらず冴え渡っているし、ダグ・アルドリッチのギターも結構聴き応えがあるので、両者のファンなら楽しめるかも。

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