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LOVEX
PRETEND OR SURRENDER
84
プリテンド・オア・サレンダー (2008)

FINLAND FEST08による来日公演の1週前という絶妙のタイミングでリリースされたセカンド・アルバム。シンフォニックかつ大仰なイントロに、同日購入したSECRET SPHEREのCDを間違ってかけてしまったかと思ったが、れっきとした彼らの音楽でした(笑)。このイントロに象徴されるようにKeyがだいぶ派手にフィーチュアされ、前作以上に洗練されたプロダクションになっている。Voのクセも抑え気味で、実は結構ヘヴィで、男臭いコーラスや、プログレッシヴなアレンジなどもちりばめられているにもかかわらず、聴き易さはいっそう増している。先行シングルとなった#3「Take A Shot」は「これぞハード・ポップの真髄!」というべきキャッチーな名曲で、HR/HMバージンをHR/HMに引きずり込むだけの力がある。英米の大ヒット曲ばかりが流れるポップ・ラジオから流れてきてもまったく違和感のないクオリティだ。ソングライティングやプロダクションについては非の打ち所のないアルバムだが、逆にあまりに完成度が高すぎて、フィンランドのメタル・ブームに当て込んだメジャー・レーベル(所属は「EMIフィンランド」)による「作り物」めいて聴こえるのが難点、というのは言いがかりか。でもマジで凄くイイんだけど、毒というか個性がなさ過ぎて、ブームが去った後真っ先に消えてしまいそうな気がするんだよね〜。ギター・ソロがほとんどないのも物足りない。

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DIVINE INSANITY
84
ディヴァイン・インサニティー (2007)

フィンランドのラヴ・メタル((C)HIM)バンドのデビュー・アルバム。と、ちょっと意地悪な形容をしたくなる、あからさまなHIMフォロワー。シーンの位置づけとしては、HIMのブレイク後、雨後のタケノコの如くデビューしてきた日本人が呼ぶ所の「ノリノリゴシック」勢のワンオブゼムである。そのサウンドはHIMそのものというよりはHIMフォロワーのひとつであるENTWINEあたりの方が近く、フォロワーのフォロワーと言ってもいいかもしれない。こう書くと単なるブームに乗ったトレンド・バンドのようだが、だからと言って音楽の質が低いわけではない。むしろデビュー・シングルにしていきなり本国のチャートの2位に輝いた#5「Bleeding」、そしてセカンド・シングルにしてナンバーワン・シングルとなった#2「Guardian Angel」を筆頭に、実にキャッチーで、洗練されたサウンドを聴かせてくれる。このような「デビュー時にして早くも完成品」のようなバンドが出てくるようになったらシーンは爛熟期に入ったということで、後は徐々に廃れていくだけなのではないかという危惧はあるが、彼らのサウンドの完成度の高さは認めざるをえない。ただ、シングル曲の出来が突出しているあたりがティーン向けのアイドル・バンドっぽく、あまりにポップ過ぎて飽きるのも早そうな感じは猛烈にする。ルックスも(少なくとも日本人の感覚では)やや微妙な気がするので、彼らがシーンの衰退と共に消えていくか、本格派ロック・バンドとして生き残っていくかは、今後の精進次第だろう。

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