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FALCONER
CHAPTERS FROM A VALE FORLORN
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チャプターズ・フロム・ア・ヴェイル・フォーローン (2002)

前作によってヨーロッパのメタル雑誌のいくつかでブライテスト・ホープに選出された彼らのセカンド・アルバム。今回は順当に日本盤もリリース、しかも先行発売だ。オビにある「これぞ漢(オトコ)のメタル!」というネット上での評判そのままのフレーズにおもわずニヤリ。1曲目の疾走チューン「Decadence Of Dignity」から勇壮かつ流麗なメロディを持った「Enter The Glade」の流れで前作が気に入ったファンならグッと来るだろう。ただ、アルバムを通して聴くと、全体的に前作のようなパワー・メタリックな疾走感は減退しており、やや落ち着いた印象を受ける。そのため、70年代ハード・ロック的な渋さが滲み出て、マティアス・ブラードのダンディなVoがより表情豊かに堪能できるようになった。ただ、疾走感が減退したのはいいとしても、前作の「Royal Galley」のような一撃必殺のキラー・チューンが存在しないために、やはりインパクトが落ちている感は否めない。とりあえず、ボーナス・トラックの#10は今回もトラッド・ナンバーのようで(スウェーデン語)、これまた哀愁たっぷりの素敵な曲です。

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85
ファルコナー (2001)

ヴァイキング・メタルと呼ばれる、北欧トラッド色の強いメロディック・デス・メタルの代表格として孤高の存在感を放っていたMITHOTYN。その中心人物であるステファン・ヴァイナーホール(G)が、より伝統的なHR/HMをプレイするために結成したバンドのデビュー・アルバム。そのサウンドは北欧トラッドからの影響が強い、荒々しいメロディック・パワー・メタルで、勇壮でありながらどこか牧歌的なその旋律は、かつてMITHOTYNで呈示していたものと同質の勇壮な「ヴァイキングっぽい」(?)もの。中でも#5「Mindtraveler」、#7「Royal Galley」のインパクトは絶大で名曲と言って過言ではない出来。とにかくこのバンドの白眉はシンガーであるマティアス・ブラードの雄々しくも艶のある歌声で、あえて引き合いに出すならロイ・カーン(CONCEPTION〜KAMELOT)を男らしくした感じか。パワー・メタルにしては珍しく高音のスクリームをほとんど使用しないその独特のヴォーカルがその独特のヴァイキング・メロディとマッチして、このバンドの絶対的な個性を形成している。トラッド・ナンバー(要するに民謡)のカヴァーである#11も素敵。大手インディー、METAL BLADEからリリースされ、ヨーロッパで絶賛を集めた本作は日本でも輸入盤マニアの間で話題になり、2001年のメロディック・パワー・メタル・ムーヴメントを大いに盛り上げた。日本盤がリリースされなかったのが不思議な傑作である。

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