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EDEN'S CURSE
SYMPHONY OF SIN
84
シンフォニー・オブ・シン (2013)

前作発表後、バンド創設時からの看板シンガーだったマイケル・エデンが、バンド活動に関するスタンスの違いで脱退。その後一度はマルコ・サンドロン(PATHOSRAY, FAIRYLAND他)の加入が発表され、「Time To Breath」のPVが製作されるものの、ほどなくしてマルコも脱退、セルビア人シンガー、ニコラ・ミイッチを加入させて制作された4作目のアルバム。また、Keyもアレッサンドロ・デル・ヴェッキオからスティーヴ・ウィリアムズ(元POWER QUEST)に交代している。上記のような大きなメンバー・チェンジを経て発表された本作だが、このバンドの作曲における中核はあくまでポール・ローグ(B)であるだけに、サウンドの方向性はもちろん、クオリティについても全く揺らいでおらず、相変わらずエッジとフックを兼ね備えたメロディアス・ハードの秀作に仕上がっている。ただ、やはり歌が重視されるメロディ指向の音楽性だけに、ヴォーカル交代の影響がないと言ったら嘘になり、パワフルなハイトーンの持ち主だった前任者のインパクトが強かっただけに、新ヴォーカリストもハスキーで味はあり、#4のようなWHITESNAKEがやりそうなタイプの曲では恐らく前任者よりハマりそうな、エモーショナルな情感を醸し出しているが、従来路線の楽曲においては「前の方が良かったな」と思わせてしまうのが苦しい所。客観的には悪くないヴォーカリストであるだけに、ちょっと惜しい。

EDEN'S CURSE
TRINITY
86
トリニティ (2011)

前作発表後、Keyのフェルディ・デルンバーグが脱退、後任としてアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(EDGE OF FOREVER他)加入している。「三位一体」を意味するタイトルは3作目であることに掛けているのだろう。基本的な音楽性に変化はないが、強いて言えば前作に比べアメリカンなキャッチーさが後退し、より欧州的な要素が強まった印象がある。前作は冒頭2曲が名曲だった分、後半ややテンションが落ちて行く印象もあったが、本作には前作の冒頭2曲ほどのキラー・チューンはない代わり、楽曲の平均点では前作を上回るのではないかというほど充実を見せており、全編に渡って彼らの高い実力をあらためて証明するアルバムになっている。本作には全曲のバック・ヴォーカルでDREAM THEATERのジェイムズ・ラブリエ(Vo)が、そして#6と並ぶ強力なパワー・メタル・ナンバー#10にHELLOWEENのアンディ・デリスがゲスト参加している。また、本作にはDIOのカヴァー「Rock N' Roll Children」と、DOKKENの「Unchain The Night」(後者は日本盤ボーナス)のカヴァーが収録されており、どちらも欧州的な要素とアメリカンな要素を、さらにキャッチーさとエッジを兼ね備えたこのバンドには「ハマリ」の好カヴァーとなっている。

EDEN'S CURSE
SECOND COMING
87
セカンド・カミング (2008)

前作がここ日本をはじめ、世界中のメロディアス・ハード・ファンの間で好評を博したEDEN'S CURSEの、アコースティックEP「SEVEN DEADLY SINS」(2008)のリリースを挟んでリリースしたセカンド・アルバム。デビュー作も優れた出来だったが、本作も非常にクオリティの高いメロディアス・ハードの傑作である。イントロ的な#1に続く#2「Masquerade Ball」、#3「Angels & Demons」とも、キラー・チューンと呼ぶに値する名曲で、ここまで聴いた時点で名盤認定だろう。前作に続き、時にキャッチーに、時にドラマティックに、どの曲にもフックがあって最後まで飽きさせない作曲力は凄い。前述の2曲が強力なため、相対的に後半が弱く感じられるが、世の中一般のクオリティから見れば例えその2曲がなくても充分に優れた作品と評価されるだろう。曲が良いことに加えてパワフルなヴォーカリストと存在感のあるギタリストがいるのだから、HR/HMバンドとしては怖いものなしである。スキンヘッドが3人もいるのに長髪は一人もいない、いささか華に欠けるメンバーのルックスが唯一の弱点か(笑)。#3にデュエットでQUEENSRYCHEの「OPERATION : MINDCRIME」で知られる女性シンガー、パメラ・ムーアが、その他コーラスでドゥギー・ホワイトやトニー・ハーネル(元TNT他)が参加。プロデュースは前作に引き続きデニス・ワード。

EDEN'S CURSE
EDEN'S CURSE
86
エデンズ・カース (2007)

スコットランド出身のベーシストで、デヴィッド・リードマン(Vo: PINK CREAM 69)のソロ・アルバムに参加したことで知られるポール・ローグと、アメリカ人シンガー、マイケル・エデンを中心に結成された多国籍バンドのデビュー作。メンバーにはROUGH SILKのフェルディ・デルンバーグ(Key)も名を連ねている。デニス・ワードのプロデュースによる本作で展開されている音楽は、日本では所謂「メロディアス・ハード」と形容される音楽だが、近年メロディアス・ハードと呼ばれるバンドの多くがAORや産業ロックと呼ばれるKeyを大々的にフィーチュアしたサウンドであるのに対し、このバンドはメタリックと形容してもいいほどのエッジの効いたサウンドが特徴的。ギタリストであるトーステン・ケーネ(元DEMON DRIVE, ATTACK他)のギター・ソロは、この手のバンドには珍しい、間奏の領域をはるかに超えた弾きまくりを聴かせてくれる。しかし、やはり特筆すべきは楽曲の質の高さで、至極オーソドックスなHR/HMサウンドをベースにしているにもかかわらず、どの曲もフックに富んでいて、全く捨て曲がない。C.J.スネア(FIREHOUSE)やマーク・スローター(SLAUGHTER)を思わせる強力な歌声を持つヴォーカリストの力量もポイント。欧州のバンドらしい叙情的な哀愁を漂わせつつ、イモ臭くならずにキャッチーにまとめるバランス感覚も含め、高度なスキルを感じさせるバンドだ。デヴィッド・リードマンとドゥギー・ホワイト(元RAINBOW, YNGWIE MALMSTEEN)がバック・コーラスでゲスト参加している。


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