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DOUBLE-DEALER
DESERT OF LOST SOULS
85
デザート・オブ・ロスト・ソウルズ (2007)

なにやら島(G)のマネージャーと下山(Vo)の間でひと悶着あったようで、アルバム発売前に解散がアナウンスされるという穏やかならぬ事態の中リリースされた4枚目にして(恐らく)最終作。BURRN!誌上では、広瀬編集長の生霊が乗り移ったかのような絶賛レビュー(96点!)が幅記者の手によって書かれ、アンチの失笑を買っていたが、本作もこれまでの島・下山関連の諸作同様、BURRN!誌が喧伝するほど良くもなく、アンチが叩くほど悪くもない、ごくまっとうなHR/HMが展開されている。下山在籍時のSABEL TIGERを思わせる獰猛な#1で始まり、古典的なハード・ロックのダイナミズムを感じさせる#2という流れでツカミは良し。劇的な盛り上げにグッと来る#4、これぞ、の王道チューン#5、そしてコーラスが耳に残る#6という中盤の流れは本作のハイライト。ハード・ポップばりのキャッチーさを持つ#10なども新境地。湿っぽい曲ではなく、このバンド史上最も明るいかもしれない#11でこの最終作を締めくくったのも好印象。下山の歌唱は力強くも、楽曲の印象を画一的にしてしまいがちな問題があったが、本作は、Keyのアレンジなども効果的に使用され、従来の作品に比べ表情豊かな、フックの利いた楽曲が並んでいる。そういう意味では、バンドの新しい魅力・可能性が呈示されたアルバムであり、本作をもってこのバンドが終焉を迎えるのはちょっともったいないかもね。

DOUBLE-DEALER
FATE & DESTINY
81
フェイト・アンド・デスティニー (2005)

再始動したDOUBLE DEALERの通算3作目。島(G)のCONCERTO MOONも何となく尻つぼみで(その原因はバンドの地盤固めをすべき時期にDOUBLE DEALERがメイン、と言わんばかりの態度をとったせいだと思うが…)、下山(Vo)のSIXRIDEもうまくいかず、色々問題もあったとはいえ、とりあえず実績のあるこのバンドで勝負せざるを得なくなったのでしょう。前作に比べて島の色が強く、まるで最近のCONCERTO MOONのアルバムを下山が歌っているような作風で、これが悪くない。前作のネックであったヴォーカル・ラインのフックのなさが改善されて、聴きやすくなっている。ある種メロディック・パワー・メタル的といえるキャッチーなサビが印象的なスピード・チューン#1「Stream Of Time」(この曲のギター・ソロ、特に後半の練りこまれたフレーズは鳥肌モノ)から3曲目までの流れが特に素晴らしく、前作の不振による悪印象を一掃するかのような勢いを感じさせる。ヘヴィなミドルとバラードが集中する後半#6〜#9あたりで多少ダレるものの、捨て曲はない。ただ、前作よりはだいぶマシとはいえ、もう少しキャッチーさというか、フックが強くないと「良質の正統派HR/HM」以上の評価は得られないと思う。いい意味で派手になることがこのバンドの場合必要だ。

DOUBLE-DEALER
DERIDE ON THE TOP
73
ディライド・オン・ザ・トップ (2001)

前作デビュー作が、BURRN!誌の猛プッシュを受けて評判を呼んだ強力ジャパメタ・ユニットDOUBLE DEALERの2ndアルバム。本作も同誌における大絶賛を受けていたのだが…これがどうにもつまらない。音質があまり良くないのは前作も、そしてCONCRETO MOONも同様なので(ただ、本作はその中でもかなり悪い方である)、目をつぶろう。イングヴェイ御大もサウンドは悪いしね。ただ、楽曲、ことに歌メロが良くないことは、どうにもフォローのしようがない。その原因としては恐らく、かなり歌詞重視のシンガーである(らしい)下山がヴォーカル・ラインに言葉を詰め込み過ぎているせいではないかと思われる。もともと歌メロを丁寧になぞって歌い上げるようなタイプのシンガーではない上に、リズムさえ無視する勢いで歌詞をガナり込んでいるので、暑苦しさばかりが際立って、楽曲のフックを台無しにしてしまっている。まあそれでも速くてスリリングな#1「Soul Squeezed My Straight Shout」、#7「Love Is Not An Indulgence」、哀愁の#10「Moon Beyond The Glass」あたりは及第点か。ラスト#12はCONCERTO MOONの「Time To Die」のリメイクで、より力強い仕上がりになっているのはいいのですが、「Real Version」って…。尾崎の歌ったバージョンはフェイクってことですか? そんな死者に鞭打つようなことしなくても…。

DOUBLE-DEALER
DOUBLE-DEALER
84
ダブル・ディーラー (2000)

CONCERTO MOONにおけるイングヴェイを彷彿させる速弾きで注目を集めた島紀史(G)が、北海道の正統派HMバンドSABEL TIGERのフロントマン下山武徳(Vo)の強力なヴォーカルに魅せられ、曲作りの呼びかけをしたことから始まったプロジェクト。BとKeyがCONCERTO MOONのメンバーで、DrはSABEL TIGERのメンバー。当時CONCERTO MOONからVoが脱退したタイミングでもあったので、実質的にCONCERTO MOONに下山が加入したようなものかと思っていた。しかし、完成した音はCONCERTO MOONのようなネオクラ様式美の王道ではなく、もっと骨太な、正統派のHR/HMであった。#1「The Long Way Road」を聴いたときは、この前に出たCONCERTO MOONの「RAIN FOREST」が個人的に不満だっただけに、「これだよ、これ」と思いましたね。力強く疾走する楽曲と、スリリングなギター・ソロにシビれました。その後も平均点の高い優れたHR/HMチューンが揃い、バラードである#4「Deep Blue Sky」などもVoの暑苦しい歌唱が魅力に転じた好楽曲に仕上がっている。ラストをカッコいい疾走曲である#10「Raise Your Fist」で締めくくっているのも聴後感が良い。初回盤のボーナス8cmディスクには島(G)と梶山章(G:元PRECIOUS〜虹伝説)が共演したインスト・チューンが収録、これはSPVからリリースされた欧州盤ではボーナス・トラックとなった。

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