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BLACK TIDE
POST MORTEM
83
ポスト・モーテム (2011)

前作「LIGHT FROM ABOVE」が全米73位というスマッシュ・ヒットを記録、LOUD PARK 08への出演や、TRIVIUMのサポートとなど、2回の来日公演を挟んで発表されたセカンド・アルバム。前作からギタリストが元THE PENIXのオースティン・ディアズに交代(前任のアレックスが代わりにTHE PENIXに加入するという「トレード」的なメンバー・チェンジになっている)、プロデューサーも前作を手掛けたジョニー・Kからジョシュ・ウィルバーに交代している。前作制作時にはまだ14歳だったガブリエル(Vo)が声変わりをして高音が出なくなったこと、そして制作スタッフの変化、そして何より彼ら自身の若さによる音楽的嗜好の変化、そしてひょっとすると「Interscope」というメジャー・レーベルに所属していることによる「オトナの思惑」などの様々な要素が絡み合ってか、クラシックなHR/HMの影響が強かった前作から、本作ではヨーロッパ・ツアーを一緒に回ったBULLET FOR MY VALENTINEからの影響が色濃い、イマドキのエモがかったメタル・サウンドにスタイルが変化している。他のBFMVフォロワー達に比べるとメタリックな要素が強く、相変わらず楽曲作りに関してはなかなか良いセンスを発揮しているため、それなりに楽しめる作品ではある。しかし、個人的にはこうもあからさまなBFMVフォロワー化は望んでいなかった。ある意味、年齢相応の音なのかもしれないが、個人的には彼らにはもっと「古くて新しい音」を鳴らしてほしかった。

BLACK TIDE
LIGHT FROM ABOVE
88
ライト・フロム・アバヴ (2008)

米国フロリダ州はマイアミ出身、メンバー全員10代、Vo&Gのガブリエルに至ってはなんと14歳という驚異の新人のデビュー作。この若さで既にOZZFESTにも出演済みというのだから恐れ入る。何より驚きなのは、その音がモロに80年代のHR/HMであること。ダイナミックでキャッチーなギター・リフ、弾きまくるギター・ソロ、そしてその14歳のプリティ・フェイスからは想像もつかないハスキーなシャウト・ヴォーカルは、80年代のHR/HMをリアルタイムで体験した人々にとっては「どこかで聴いたような」要素が満載の、懐かしさを覚える代物。特筆すべきは、アメリカのバンドであり、VAN HALENやGUNS N' ROSESなどからの影響を口にしているにもかかわらず、ブリティッシュHR/HM由来の泣きやドラマティックさも備えていることで、これが私のようなメロディ派のリスナーにとってもかなり美味しい。それでいて全体的な印象はあくまでハイエナジーかつアグレッシヴな、ストリート感覚溢れるもので、PVにあるようにスケーターの悪ガキたちが彼らの音楽を聴きながら暴れている姿が容易に目に浮かぶものだ。ここ20年ほどHR/HMが失っていた破天荒な勢いを感じさせつつ、ソングライティングに関してはかなりツボを心得た老獪さもあり、その辺はデビュー当時のSKID ROWに通じるかも。「ハァ?HR/HMがダサい? オッサン何言っちゃってんの?」と90年代にクール気取りだった連中を上から目線で小バカにする恐るべき子供達の登場だ。

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