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BATTLE BEAST
BATTLE BEAST
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バトル・ビースト (2013)

前作で絶大なインパクトを放っていたドスコイ系(?)女性シンガー、ニッテ・ヴァロが脱退、新たにノーラ・ロウヒモなる女性シンガーを迎え、セルフ・プロデュースで制作されたセカンド・アルバム。ノーラ加入前に完成していたという楽曲は、基本的には前作の流れを受け継ぐ80年代型正統派メタルの王道を行きつつも、よりKeyのフィーチュア度が上がり、アレンジの細部に渡って小技が効くようになっている。前作でも取り上げていた日本のコミック「ベルセルク」を複数の曲で歌詞モチーフに使用、ウィリアム・ギブスンの有名なSF小説「ニューロマンサー」、大ヒット映画「レインマン」や「オーバー・ザ・トップ」をモチーフに、そのままタイトルにした#4、#10、#13といった楽曲、そしてそれ以外の曲もメンバーが制作したオリジナルのSFというか、ファンタジーとサイバー・パンクを融合したようなストーリーがモチーフになっており、そういうドラマ性の高い歌詞世界を生かす上では、このアレンジの幅の広げ方は正解だろう。随所に往年のHR/HMファンであればニヤリとしてしまうフレーズやアレンジが聴かれるのも楽しい。ドラマティックな雰囲気を醸し出しつつ、アルバム自体は50分程度でコンパクトにまとまっているのも好印象。そして何より80年代正統派メタルのエッセンスのみで構成されているサウンドにもかかわらず、ハイ・エナジーな勢いにあふれ、古臭さを一切感じさせないのが素晴らしい。

BATTLE BEAST
STEEL
85

スティール (2011)


08年にフィンランドの首都ヘルシンキで活動を開始した、ツイン・ギターにKeyを加えた6人組のデビュー・アルバム。10年に世界最大級のHR/HMフェスティバル、「Wacken Open Air」の新人バンド・コンテスト「Wacken Metal Battle」にフィンランド代表として出場、26ヶ国の代表バンドと争い、見事総合優勝を収め、翌年の「Wacken Open Air」への出場権を獲得している。そして11年4月に、ニノ・ラウレンネ(THUNDERSTONE)のプロデュースを得て「Hype Records」なるレーベルからリリースした本作は、翌12年1月にはドイツの大手レーベル「Nuclear Blast」からワールド・ワイドでリリースされた。北欧のトレンドであるエクストリーム・メタルやパワー・メタルとは一線を画する、オールド・スタイルとさえ感じられるほどにオーセンティックなヘヴィ・メタルが展開されている本作だが、既にフィンランドではチャートの7位に入る成功を収め、母国の英雄NIGHTWISHと一緒に欧州ツアーを回るなど、着々と成功を収めつつある。このバンドのVoは女性なのだが、およそ女性的な要素を歌唱・ルックスともに感じさせない迫力の持ち主で、そのインパクトが絶大だったこと、そしてACCEPT、MANOWAR、JUDAS PRIESTあたりを彷彿させるピュアで、シンプルながらキャッチーな正統派メタル・サウンドの完成度の高さゆえだろう。アントン(G, Vo)によるウド・ダークシュナイダー(元ACCEPT, U.D.O)を思わせる「金切声スクリーム」は好き嫌いが分かれるかもしれないが、オールド・ファッションなメタルが好きなら必聴。B級感がほとばしるジャケットは、日本盤では黒地にバンドロゴという人畜無害なものに差し替えられている。

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