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1ST AVENUE
DAILY BATTLM
83
デイリー・バトル (1994)

前作は本国では92年にリリースされていたが、日本では94年の3月に発売されたため、同年の4月に本作が発表されたことで1年に2枚のアルバムが発売されることになった。前作は大筋でVANDENBERGやHELLOISEなど、「オランダのハード・ロック」の流れにあるサウンドを聴かせていたが、メイン・ソングライターであったロビー・ヴァレンタインことロバート・ケンペ脱退後のマテリアルが大半を占める(#4にのみ彼のクレジットがある)本作では、アメリカンな産業ハード・ロックやAOR的なサウンドに接近している。それらの楽曲もかなり出来がよく、プレイなど全体の雰囲気を考えると、こちらの方向性こそがバンドの適性にフィットしているように感じられる。2曲目にバラードが来るアルバム構成は前作を踏襲しているが、本作ではそれが自然に感じられる(そして#2は本作を代表するキラー・チューンだ)。当時のトレンドを考えると時代遅れな音楽性ではあるが、欧州のバンドらしい豊かなメロディを持ちつつ、メロディだけに依存しない骨太なソングライティングはオランダのローカル・バンドには珍しいスケール感があって、本作をもって活動を停止してしまったのが惜しまれる。なお、#7以外のKeyパートは、脱退後もバンドと友好的な関係を続けていたロビー・ヴァレンタインがプレイしている。

1ST AVENUE
TEARS AND TRIUMPH
83
ティアーズ・アンド・トライアンフ (1992)

1987年にLINEのメンバーだったノップ・トン(Dr)と、後にロビー・ヴァレンタインという名前で有名になる、当時弱冠18歳のロバート・ケンペ(Key)を中心に結成されたオランダのハード・ロック・バンド。バート・ヒーリンク脱退後から解散に至るまでの短期間VANDENBERGのヴォーカリストを務めていたピーター・ストライクス(元HORIZON, AVALON)を迎えて活動していたが、ソロになりたいという理由でデビュー・アルバムの発表を待たずしてロバートが脱退、残されたメンバーと新加入のキーボーディストによって1992年に発表されたデビュー・アルバム。10曲中7曲と、大半の曲の作曲クレジットにロバート・ケンペの名前があるが、他のメンバーとの共作であったためかROBBY VALENTINEのようにQUEEN的なサウンドではなく、オーソドックスなメロディアス・ハード・ロックのスタイルに収まっている。ドラマティックなイントロで始まる重厚な欧州型のハード・ロック・ナンバー#1から、いきなりバラードの#2が来てしまうアルバム構成が象徴するように、全体的に勢いに欠けるのがやや難点だが、AOR/産業ロック寄りの曲から様式美寄りの曲まで、個々の楽曲の完成度は高く、Keyをフィーチュアしたメロディアスなハード・ロックが好きなリスナーであれば単に「ロビー・ヴァレンタインが昔いたバンド」という資料的な価値を除いても一聴の価値がある。#6「Never Too Late To Live」はその後ロビー・ヴァレンタインが「Never II Late」と改題してリメイクしている。

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