トランス (Trance) 【クラブ・ミュージック】 ベルギーのボディ・ビートや、ニュー・ビートの影響を受け、90年代初頭に南ドイツのフランクフルトで誕生したテクノの一形態。恍惚としたトランス状態(脳内麻薬がたくさん出ている状態)を導く、重低音と高音による複雑な倍音構成の音色によって鳴らされるヨーロッパ的なメロディ、単調な展開と硬質なリズムが特徴。音響に対する意識についてはアンビエントからの影響も強い。 こうしたスヴェン・ヴァスやポール・ヴァン・ダイクに代表される、それまでのジャーマン・トランスに対し、90年代半ばごろから、トラヴェラーと呼ばれるヒッピー思想を持ったアシッド・ハウス〜アンビエント・ハウスの一派の影響を受けた、サイケデリックでオリエンタルな宗教めいた雰囲気を持つゴア・トランスが盛んになる。 一方、98年以降、ハウスにヨーロピアンな美しいメロディをフィーチュアした「ドリーム・ハウス」や「エピック・ハウス」と呼ばれる音楽の影響を受け、美しいメロディ、わかりやすいブレイクを持つ展開などを特徴とする、様式化されたユーロ・トランス/エピック・トランスが台頭。このサウンドはパラパラ・ブーム終焉後の日本でも大人気となり、トランスの認知度を飛躍的に向上させた。 |
■このジャンルの代表作 |
スヴェン・ヴァース / アクシデント・イン・パラダイス |
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システムF / アウト・オブ・ザ・ブルー |
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