テクノ （Techno）

【クラブ・ミュージック】 知名度の高い音楽ジャンルである反面、非常に説明の難しい言葉でもある。日本では80年前後、YMOによる「テクノ・ポップ」ブームが存在し、そのサウンドが「テクノ」というのルーツであると考えられている。しかし、欧米で「テクノ」という言葉が使われるようになったのは80年代中期、「デトロイト・テクノ」という音楽が登場して以降のことであり、90年代の欧米における「テクノ」とは、このデトロイト・テクノの流れを汲む「ハウス／トランスを除く、打ち込みによるクラブ・ミュージック」のことを指した。そして90年代半ば、プログレッシヴ・ハウスの登場などによってテクノとハウス、トランスのボーダーレス化が進んで収拾が付かないほど多様化し、サブジャンルが乱立した結果、「打ち込みによるクラブ・ミュージック」全般を総称する言葉となっていった。