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ラテン音楽 (Latin Music)

【その他音楽全般】 かつてスペインやポルトガルといったラテン系ヨーロッパ諸国の植民地であった中南米の音楽の総称。各国・地域ごとに多少スタイル・リズムは異なるが、ラテン・ヨーロッパ人の音楽、かつて奴隷として連れてこられたアフリカ黒人の音楽、そして現地の先住民だったインディオの音楽が融合して生まれた音楽、という基本線は同じ。ただし、エリアによっては歴史上の早い段階で現地のインディオがヨーロッパ人によって絶滅させられてしまったため、インディオの音楽の影響は全く残っていないケースも多い。

平均的なロック・ファンにとっては、「パーカッションを多用した賑やかでリズミカルな音楽」くらいの認識が一般的だろうと思われるが、実際の所はそういうダンス音楽的な要素が強い音楽から、ロマンティックなボレロまで、幅広い音楽スタイルを包含するジャンル名である。

日本で比較的認知度が高いのは、「ベサメ・ムーチョ」や「キサス・キサス・キサス」、「シェリト・リンド」などがスタンダードとして音楽の教科書にも載っているメキシコの音楽、ルンバやマンボといった世界的に流行したダンス・リズムを多く送り出したキューバの音楽、そして現在では浅草でも踊られているサンバや、日本で人気の高いボサ・ノヴァなどを生んだブラジルの音楽であろう。しかし、それらはあくまでもメジャーな氷山の一角に過ぎない(それは、世界中どこの地域の音楽についても言えることだが、とはいえたしかに中南米は他の地域と比べても大衆音楽の豊かな地域である)。

ちなみに、フラメンコをはじめ、スペインやポルトガル本国の音楽もこの「ラテン音楽」という言葉で表現する場合もある一方、地域的な面だけ考えれば「ラテン音楽」に含まれて然るべき、アルゼンチンのタンゴや、ペルーやボリビアといったアンデス地域のフォルクローレなどは、なぜか日本ではあまり「ラテン音楽」として語られることは少ない。ジャマイカも中南米エリアに属する国だが、この国は英語圏なので、ラテン音楽とは区別される。

ラテン圏の人口の多さもあり、世界的にはロックやジャズとならぶ代表的なポピュラー・ミュージックであるが、英語偏重の傾向が強い日本ではマイナーなジャンルになってしまっているのが21世紀初頭における現状である。音楽に国境はないが、音楽ビジネスには国境があるということか。


 

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