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ユーロ・ビート (Euro Beat)

【クラブ・ミュージック】 ドイツ/イタリアを中心としたヨーロッパで生み出された、哀愁がかったキャッチーな歌メロを、踊りやすいアップ・テンポの打ち込みビートに乗せたダンス・ミュージック。

1980年前後に、ミュンヘン・ディスコを代表するプロデューサー、ジョルジオ・モロダーが生み出した、シンセサイザーをフィーチュアしたディスコ・ミュージックがルーツ。ドナ・サマーなどがヒットさせたそのサウンドは耳なじみがよく、踊りやすかったため、瞬く間にヨーロッパ全土に広まり「ハイ・エナジー」というジャンルを形成した(これ以前にも、アメリカでこう呼ばれるディスコ・ミュージックが存在したが、それとは別物)。

ダンス・ミュージックの常として流行り廃りはあり、その過程でユーロ・ビートと名を変えていったが、その本質は変わらず、日本でも「マハラジャ」や「キング&クイーン」などといった80年代バブル・ディスコを象徴する音楽として大人気だった。また、80年代末に一世を風靡したストック・エイトキン・ウォーターマンのプロデュースによるPWLサウンド(リック・アストリー、カイリー・ミノーグなど)は、英米の人間こそユーロ・ビートとは呼ばなかったものの、その本質はユーロ・ビートそのものである。この音楽性は90年代以降、他のテクノやトランスなどの影響を受けつつ、ヨーロッパのダンス・ミュージック・シーンに根付いているが、それらは遺伝子こそ受け継いでいるものの、ユーロ・ビートと呼ばれることは少ない。

実際、純粋な(?)ユーロ・ビートという音楽性が90年代においてなお受け容れられていたのはほぼ日本のみであり、日本ではAVEXの「SUPER EUROBEAT」シリーズを筆頭に、イタリアで作られるユーロ・ビートばかりを集めたコンピレーションのシリーズが多数リリースされ好評を博していた。その、歌い手こそ異なるものの(大抵はモデル女性など、非プロフェッショナルなシンガーが歌っていた)、少数の専門プロデューサー(デイヴ・ロジャースが有名)が同じスタジオで作った金太郎飴的なサウンドが日本では「ユーロ・ビート」として認識され、周期的にブームになっている(90年代末の「パラパラ・ブーム」はその最大のものだろう)ことから考えてもよほど日本人の嗜好に合った音楽であると考えざるを得ない。


 

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