ブラック・メタル (Black Metal) 【HR/HM】 90年代初頭、ノルウェーのアンダーグラウンド・シーンに出現した、真性の悪魔崇拝を背景としたスラッシュ/デス・メタルの変種(亜種?)。音楽的にはVENOM、CELTIC FROST、BATHORYなどからの影響が指摘される過激で邪悪なサウンドであるが、特徴はデス声とは似て非なるギャアギャアとわめき散らすヒステリックなシャウト・ヴォーカルと、重さより速さを重視したブラスト・ビート。邪悪で冷たい雰囲気を醸し出すためにシンセサイザーによるオーケストレーションがバックグラウンド的に使用されることも多い。黎明期においては、まるでテープレコーダーで録音したかのような薄っぺらでチープなサウンド・プロダクションもこのジャンルの特徴だった。また、演奏するミュージシャンがコープスペイントと呼ばれる白塗りメイクをしているのも特徴。関係ミュージシャンによる殺人事件や、教会への放火事件などのスキャンダラスな話題によって注目を集めた。その後、思想的な面とは切り離されたひとつの表現形態として90年代を通じて欧州のアンダーグラウンド・シーンでは確固たる支持を確立した。 |
■このジャンルの代表作 |
エンペラー / 闇の皇帝 |
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ディム・ボガー / スピリチュアル・ブラック・ディメンションズ |
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