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オルタナティヴ (Alternative)

【ロック】 Alternativeという言葉の意味は「二者択一の、どちらか一方の、他にとるべき」といった、日本人の言語感覚ではやや理解しづらいものだが、音楽ジャンルとしてのオルタナティヴの意味するところは、「メインストリームなポップ・ミュージックに対するアンチテーゼとしての音楽」といった感じのニュアンスである。

この言葉が初めて使用されるようになったのは80年代初頭のニューウェーブ期であり、セックス・ピストルズ解散後、ヴォーカルだったジョン・ライドンが結成したP.I.L.やザ・ポップ・グループのようなダブやフリー・ジャズの方法論を取り入れた実験的なロックに対して使用されたものである。その後この言葉はわかりやすいポップ・ミュージックが当然のようにヒットしていた80年代を通じて、インディーズで活動する「聴きやすくない」(それが高等な音楽的冒険心によるものであれ、単なる音楽的実力の不足によるものであれ)アーティストに対して使用されるようになっていった。

この言葉の持つ響きに変化が生じたのは90年代初頭、それまでロック・シーンにおける主流だったボン・ジョヴィやポイズンのような「ポップで華やかなハード・ロック」に対するアンチテーゼとして浮上してきたニルヴァーナやパール・ジャム、サウンド・ガーデンといった、シアトルの「Sub Pop」レーベル出身のバンドが全米チャートのトップに輝き、何百万枚というセールスを記録するようになってからである。彼らの音楽は決して「聴きやすい」ものではなかったにもかかわらず、ポップ・ミュージックとして売れてしまい、ストーン・テンプル・パイロッツやブッシュ、シルヴァー・チェアーのような、そのサウンドのフォームだけをなぞるようなフォロワーが続々と出現するにいたって、オルタナティヴは商業的には「メインストリーム」になってしまったのである。

その結果、90年代半ば以降「オルタナティヴ」という言葉は「90年代における主流な音楽スタイル」というニュアンスで使用されることが多くなった。

 

■このジャンルの代表作

パブリック・イメージ・リミテッド / フラワーズ・オブ・ロマンス

 

ポップ・グループ / ハウ・マッチ・ロンガー

 

ソニック・ユース / GOO

 

ニルヴァーナ / ネヴァーマインド

 

サウンドガーデン / スーパーアンノウン

 

 

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